長い道 | バベルの図書館

長い道

こうの 史代
長い道

「人の縁の不思議な調べ」


夕凪の街で一躍時の人となったこうの史代さんの新作単行本を入手しました。


これは自叙伝なのでしょうか?歴史的な事実であるとか、自分なりの思想といった何かメッセージを伝えたいと言う思いで書かれたというよりは、自分の心の片隅にある特別なものを取り出してそっとのぞいて見たというような印象を受ける作品です。


甲斐性の無い夫をいつも温かく見守る妻という設定は結構定番ではありますが、一見夫が振り回しているようでいて実は妻が全てを受け止めて仕切っているという、ある種の日本的な情緒と安心感をこうのさんは独特のやわらかい絵柄とテンポで表現してくれています。


何故一緒にいるのか?そういう無駄な問いとは別次元にある人の縁の不思議さを細やかな情に包んで伝えてくれる、そういった一冊だと思います。


難易度 ★☆☆☆☆
インパクト ★★☆☆☆
泣ける度 ★★☆☆☆
笑える度 ★★★☆☆
怖い度 ★☆☆☆☆
考えさせられる度 ★★☆☆☆
推定読了時間 1時間