ギリシャ神話小事典 | バベルの図書館

ギリシャ神話小事典

「古代の神話が現代の物語につながる。人の想像力の原点がここにある」


宮崎監督関連三冊目はエブスリンのギリシャ神話小事典を紹介します。といいながらなんと絶版のようで、画像も何も載せる事ができませんでした。ご了承下さい。興味のある方は古本屋を探して見てください。


この本はその名の通り、ギリシャ神話の登場人物(神や魔物も含め)をコンパクトに解説した辞典です。文庫サイズで非常に簡明に、ギリシャ神話への愛情溢れる解説がなされています。


宮崎監督は、この小事典で紹介されているパイアキアの王女ナウシカの解説文に感銘し、これと後で紹介する日本の古典「虫めづる姫君」を融合させて風の谷のナウシカのヒントとしたそうです。


エブスリン自信もナウシカには思い入れがあるようで、ゼウスやアポロンといった主要キャラにもそれほど分量を割いていないにも関わらず、ナウシカには数ページを当てて丁寧に解説しています。ナウシカはホメロスのオデッセイアに登場する王女なのですが、俊足で聡明かつ勇気ある人で、血まみれで漂流したオデッセウスを恐れることなく看病し、また航海に送りだして行きます。この展開はカリオストロのクラリスを彷彿とさせるものがあります。おそらく宮崎監督にとって非常にインスピレーションをかき立てる姫君だったのだと思います。


ナウシカ以外の登場人物についても、非常に分かり易く書かれている為、ギリシャ神話初挑戦という人もこの本を片手に読み進めれば、きっと読書の助けになると思います。


同じエブスリン著の別の作品をAmazonで見つける事ができました。こちらは主要なキャラに絞って詳しく解説してあるものです。ナウシカは載っていませんが、これはこれで読みやすくお勧めの一冊です。


バーナード エブスリン, 三浦 朱門
ギリシャ神話 神々と英雄たち

難易度 ★★★☆☆
インパクト ★★★☆☆
泣ける度 ★☆☆☆☆
笑える度 ★☆☆☆☆
怖い度 ★☆☆☆☆
考えさせられる度 ★★☆☆☆
推定読了時間 5時間