緑の目の令嬢 | バベルの図書館

緑の目の令嬢

モーリス・ルブラン, 石川 湧
緑の目の令嬢

「笑いながら逃げるという事」


宮崎監督関連の2冊目はモーリスルブランのルパンシリーズ「緑の目の令嬢」を紹介します。宮崎監督はこの作品からかの「カリオストロの城」のヒントを得たそうです。


確かに美しき令嬢、ローマ水道、心まで奪っていく大怪盗振りと、随所にカリオストロを思わせるシーンや登場人物が伺えます。 ルパン三世もルブランのルパンも共に強く、明るく、行動的で、女性に優しく、それでいて時々ドジを踏む。常に自由で前向きで、頑張る割には最後はあまり報われないのだけれど、人の幸せのために笑いながら次の冒険に向かっていく、そうした姿勢は男の理想の生き方の一つではと思っています。


恋あり、アクションありで、ルパンと宮崎監督の親和性は非常に高いと思うのですが、途中から宮崎監督がルパンを見限った(?)ようで、その後作品は作られていません。「ルパンが生き生きとしていられる時代はもう過ぎ去った」というような事を言っていたと思いますが、個人的には残念でなりません。


コナンやルパンのような単純明快な冒険活劇をもう一度作ってくれないかと、心待ちにしている人は少なからずいるのではと思うのでした。


難易度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★☆☆
泣ける度 ★★☆☆☆
笑える度 ★★☆☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★★☆☆☆
推定読了時間 5時間