ダンテ 神曲 | バベルの図書館

ダンテ 神曲

ダンテ アリギエーリ, Dante Alighieri, 寿岳 文章
神曲〈1〉地獄篇
ダンテ アリギエリ, 谷口 江里也, Dante Alighieri, Gustave Dor´e, ギュスターヴ ドレ
神曲

「人類が成し得た文学の到達点。その至上の調べに身を委ねよ」


先日ローマ法王が逝去した事をふと思い出し、連鎖的にダンテを思い浮かべてしまったので紹介する事にします。


高校時代、体力も脳力もいまよりあり余り、世界の古典を片っ端から読み漁っていた頃勢いでダンテにも手を出しました。(当時誰の翻訳を読んだのか忘れてしまいましたが、とりあえずAmazonの検索で最初に出てきたものを上に載せておきました)。


西洋文学とキリスト教は不可分な物であると認識し、他にもカラマーゾフの兄弟のような大作も読んでいた私でしたがダンテの衝撃は想像以上でした。


ダンテ本人にしてみれば、政治闘争で故郷を追われた恨み節だったのかもしれません。ですがヴェルギリウスに導かれ、ベアトリーチェと共に天を望む物語は、至上の調べを持ってキリスト教文学の一つの頂に到達したと言えると思います。


またソクラテスやホメロスがキリストより先に生まれたという理由だけで地獄に堕ちているという下りに、キリスト教の本質を見る気がしました。


19世紀のヨーロッパではダンテとゲーテについて語れる事が教養と言われていたそうです。今日的では全くありませんが、言葉と知識の織り成す真髄に触れたい時に、神曲は最高の一冊だと思います。


尚、ドレの版画本も紹介しておきました。神曲の世界をこれほど創造力豊かに表現した挿絵は無いと思います。是非ご覧になって下さい。


難易度 ★★★★★
インパクト ★★★★★
泣ける度 ★★★☆☆
笑える度 ★☆☆☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★★★★☆
推定読了時間 3時間