アフターダーク | バベルの図書館

アフターダーク

村上 春樹
アフターダーク

「パンドラの箱を無限に持つ男。村上春樹は今日も村上春樹だった」


やはり少なくとも一冊は紹介しておかないといけないと思い、今回は村上春樹氏をとりあげます。


作品を発表すれば賛否の嵐。文学は本来時代を超えて批判される事に価値があるとすれば、現役作家でそれに耐えうる人は村上春樹だけなのではないか、と思わせる作家です。


本作は空中から都会の一面を切り取って眺める視点という語り手が今までの作品と異なり新鮮ではあります。ですが彼独特のメタファーは健在で、福田和也氏曰く「誰も救われないが、希望はある」という変わらないテーマを流れるように、闇夜の静けさを伴って語ってくれています。


以前の作品に比べてマイルドになってきている感はありますが、常にパンドラの箱を開け今日に希望を問いかける、村上春樹健在を示してくれる一冊です。


難易度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★☆☆
泣ける度 ★★☆☆☆
笑える度 ★☆☆☆☆
怖い度 ★★☆☆☆
考えさせられる度 ★★★☆☆
推定読了時間 3時間