ドグラマグラ | バベルの図書館

ドグラマグラ

夢野 久作
ドグラ・マグラ (上)

「幻魔の奈落に落ちていく感覚。狂気と正気を隔てる地獄門的奇書」

心理学と社会学の本を紹介した後で、心の問題を語る時やはりこの本を避けて通る事はできないと思い紹介する事にしました。

世の中には奇書と呼ばれる書物があります。常識という観点では理解し難く、むしろ常識という物の危うさを逆に揺さぶってくる危険な作品の事です。この本はまさに奇書中の奇書といえると思います。


狂人の書いた推理小説という設定、胎児の夢、輪廻する世界。読み進めるうちに誰が正気で誰が狂気か、何が本当で何が嘘か、時間間隔も失われ、もはや判断する気力すら奪われていきます。


他人の心について無責任に語る前に、自分自身の心の軸がどちらの世界にあるか。この本を読めば答えが見つかるかもしれません。

尚、実験映画の雄松本俊夫氏によって映画化もされています。桂枝雀師匠の狂いっぷりは圧巻です。


エスピーオー
ドグラ・マグラ

難易度 ★★★★☆
インパクト ★★★★★
泣ける度 ★☆☆☆☆
笑える度 ★★☆☆☆
怖い度 ★★★☆☆
考えさせられる度 ★★★☆☆
推定読了時間 8-10時間