むらびとたちは みんな しんで しまって
あなたは ふかい あなのなか
ひとりで ないている
そんな ひるさがり

あたしは それなりに いっしょうけんめい やったのに
だあれも たすけてくれない
あたしは ただしかった
けっして わるくなんか ない

でも つめたい この せかい
どうして こんなことに なったんだろう

あなたは むかしを おもいだす
あのころ むらは よかった
あたたかかった と あなたは きおくを たどる

たんぼの あぜみちや おがわや れんげのさく のはら
あのころは あたしにも いばしょが あった
みんなで たすけあって いきていた
こえを あわせ いっしょに おどった
だけど もう いまは どこにも いばしょは ない

そして あなたは ひとしきり なく

むらは こわれて しまって みんな ばらばら

いつ むらは こわれたんだろう
どうして むらは こわれてしまったんだろう

かるとの なかまたちは
みんな しゅうだんじさつした
ちちも ははも きょうだいも そして あたしの こどもも


みんな いいひとたち だった

そうだ よなおしを しなくては

あの うつくしい むらを とりもどすのだ

あたしの むらを

あなたは また なかまを さがして あるきはじめる
けっきょく あなたは むらの なかでしか いきられない