命（ヌチ）どぅ宝！
激戦の沖縄に
昭和２０年１月に
若干４３歳で単身赴任
その後たった半年のみ
県知事職に命を捧げた御人
将来ある若人は
率先して本土に疎開させ
約１０万人の命を救った人
断じて敢行すれば
鬼神も之を避く'
どうか沖縄の将来の為に
生き永らえて欲しいと
沖縄民を前に堂々と宣う…
これはあの西郷南洲翁著
偉い人とは
後ろから拝まれる人
死後慕われる人'から
至誠天に通ず…を愛した心
その碑は摩文仁の丘に
島守の塔'として現存する
又海軍司令補大田少将とは
肝胆相照らす仲で
沖縄県民斯く闘えり…と
県知事と県民の姿を
県知事に代わり
最後の電文に遺している
晴れ渡る真夏の甲子園
決勝戦は接戦で
最後迄信じて投げ抜いた
前橋育英の高橋光君
１７歳の君は光輝いていた
島田県知事も野球の名選手
知事は少年兵として
倒れ亡くなってた１７歳に
私の１７歳は只白球だけを
追っていた何故沖縄民は…
１人でも多く生き抜いて
後世にこの惨劇を伝えろと
高橋君優勝おめでとう
だが君は沖縄を識ってるか
野球だけをやれる幸せを
噛み締めて生きて
欲しいんだと
島田県知事御存命なら
多分宣うんじゃないかな…
全球児憧れのイチローの
４０００本安打は通過点…
彼は今でも敵国で
只１人、バットで
闘いを挑んでいるんだ
あの熱い夏の日から
６８年目…
夏は色々思索に耽る季節
藤圭子さんが自殺とか
命どぅ宝じゃ無いのか…
そう言えば緒方弁務官も
命が１番大切で尊いと
仰っていたなぁ…
生きて生きて
生きて生きて
死ぬ迄生きて
生き抜きゃなきゃ
生きたくて
亡くなった先人に
顔向け出来ない…
終わらざる夏に