ギュウちゃんがハッとしたように話し始めます。
 
「そう言えば、クリスマス頃に、おじさんとおばさんはわらで何かの人形を作るんだな~モー。
この前は、僕たち牛だったな~モー。
その前は、確かチュッチュだったな~モー。」
 

 
毎年、おじさんたちは干支の人形をわらで作って飾るのです。
今年はトラを作っていたのです。
 
「やっぱりおじさんもおばさんもボクたちを追い出すわけないんだな~モー。みんな聞いたモー?『トラは良いから、早く、この子たちを助けないと!』って、おじさんが言ったんだモー。
ボクは幸せだな~モー。」と、おじさんのそばに行き、やけどをした手を大きなベロでペロペロしています。
 
「ペロペロするギュウちゃんを見てたら、サタンを思い出すよ…
早く、新しい長靴に変えようっと。」
「うん。せっかくサンタさんにもらったんだから、早く変えるのが良いね。」
「ギュウちゃんたちがもらったストーブはダメになったけど、一件落着で良かったってことにしようじゃないか。」
 
森へと帰っていく頃には、夜が明け始めていました。
 




森に帰って新しい長靴を履こうとするとお手紙が入っていました。


    
これがトラだよ。
トラは、ギュウちゃんよりも大きくて、力もあって、早く走るよ。
もし、こんなトラにあったら、気を付けるんだよ。

サンタより


皆さんも、トラにも火にも用心して、 良いお年をお迎えください。
 
今年も、ありがとうございました。