ベストセラーになった話題の本。読んでみました。
まずはこの本、ベストセラーとはいえ
内容はちょっと専門的。
難しい部分もけっこうありました。経済学を
少しかじった人でないとつまらないかもしれません。
ざっくり言うとIT業界を中心に無料のビジネスモデル
について書いてあります。例えばブログ。
このアメブロ、基本的には無料で使えます。
でもアメブロ内のいろんなサービスを見てみると
有料サービスがありますね。こういった有料サービス
をユーザーの約5%が使用すれば
収益がでる仕組みになっているそうです。
逆に言えば5%の有料ユーザーで全体のサービスを
成り立たせるには絶対的なユーザー数を確保
しなければいけません。FREEとは経済学でいう
「規模の経済」の先端モデルといえます。
「規模の経済」とは生産量の増大につれて平均費用が
減少する結果、利益率が高まる傾向をいいます。
「ペニーギャップ」もすごく勉強になりました。
「価格がゼロにおける需要は、価格が非常に低いときの
需要の数倍以上になる。」
で、このことに関する面白い実験。
研究チームが2種類のチョコを販売したそうです。
一つはスイスの高級チョコ一粒15セント。もう一方は
庶民派チョコの代表キスチョコ一粒1セント。
販売結果は73%が高級チョコを買い、27%がキスチョコ
を買いました。
次に、高級チョコを14セント、キスチョコを無料にして販売。
両者の価格差は変わっていません。
結果は・・・・
キスチョコを購入(無料でもらう)する人が69%に増加し逆転。
これがどういうことを表すかというと
「無料」が消費者の心理を惑わす引き金となり
商品価値を上げるということです。
「無料」をどう使いこなすか、ビジネスのヒントがたくさん
書いてあります。
