2008年度ノーベル経済学賞を受賞した今世界で最も影響力のある
経済学者ポール・クルーグマンの本です。
1990年代までのアメリカ経済の出来事を中心に
とてもわかりやすく書かれています。わかりやすさに
一役かっているのが翻訳です。
ただでさえ難しいのに余計に堅苦しく書かれていることが多い
経済系の読み物。内容を理解する前に字面を見て気持ちが
滅入ってしまうこともありますよねー。
この本はそんなところを意識してか日常会話のような
文体で書かれています。この翻訳のおかげで
350ページ以上ある厚めの本がずいぶん読みやすくなっている
と思います。
クルーグマン教授の本とはいえ専門的な内容ではなく
経済の入門書にはぴったりだと思います。
不況の中、アメリカや日本では失業率の話題がよく新聞にも
でますが本当は失業率を抑えるのはとても簡単なのだそうです。
でも政府はむやみに失業率を低くできない理由があるみたいです。
なぜかは本に書いてあります。
世の中ってこんな風に作られているのか~と少し違った角度から
見れるようになります。
