上野の国立西洋美術館に行って来ました。
見に行ったのは「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」
普段絵画は見る習慣はないんですが新聞に紹介文とともに載っていた絵が
気になって見に行きました。
ハンマースホイは「北欧のフェルメール」とも言われるデンマークの画家らしいです。
日本ではまだあまり馴染みがないようですが近年再評価が高まっているとか。
ほとんどはすごく静かな絵です。恐いくらいに静かで体温が下がるくらい寒そうな
絵が多いです。そしてなんといっても特徴は写真のような女性の後姿を描いた
ものが多いことです。静かな室内にたたずむ女性の後姿は複雑なストーリーを
1枚目の絵。外を眺める女性はなにを考えているんでしょう。見た絵のなかでは
すごく光が多くて明るいです。解説に書いてあって気づきましたが
ハンマースホイの絵は見たそのままを描いているわけではないです。
というのも、右端にあるピアノ、実は脚が足りません。写真では
わかりづらいですが外を眺めている女性の脚とイスも区別されて
いないような微妙な描き方をされています。ほかにもドアノブが描かれていなかったり
家具の配置がおかしかったり、そんなところからも一層奇妙で独特な印象です。
2枚目はすごく暗いですね。なんか絶望感あふれますが奥の扉が開いていて
そこから入ってくる光が引き立ちます。そして女性は何をしているのでしょうか。
寝ているのか、本を読んでいるのか、手紙を読んでいるのか、
それとも幽霊?
これも解説を読んできづきましたが、女性とテーブルは見下ろした視点で
描かれていて、床から奥の扉にかけたは下から見上げる視点で描かれています。
お~すごい!と見続けてしまいました。こういう構図みたいのは
絵画ならではのものなのでしょうか。
すっかり日も短くなって寒くなってきた今の季節にぴったりの絵が
たくさんあってお勧めです^^

