野際陽子 さん

野際 陽子(のぎわ ようこ)
 本名は同じ。

1936年1月24日生まれ、
2017年6月13日、81歳没。

石川県河北郡津幡町生まれ、
富山県富山市育ちの女優、アナウンサー、司会者、歌手、ナレーター、声優。

夫:千葉真一(1973年~1994年)
娘:真瀬樹里

最後の所属事務所はラヴァンス。
立教女学院中学校・高等学校、立教大学文学部英米文学科卒業。

大学時代は初代ミス立教に選ばれ、
ESSの英語劇セクションと劇団テアトルジュンヌに所属し、
四大学英語劇大会など数々の作品に出演。

大学卒業後、
1958年、NHKにアナウンサーとして入局。

1960年、NHK東京放送局(現:NHK放送センター)に赴任。
 テレビ 『おはようみなさん』 の司会を週1回担当。

1962年3月、NHK退職後、
企画を説明する係として広告代理店へ転職。
しかし出番が来ないまま3か月が経ち、給料だけもらうのは忍びないと気兼ねしていると、
15分の生放送番組である『女性専科』(TBS)の司会者を担うこととなった。

『3時にあいましょう』 (TBS)では船越英二と司会を務め、
二人のコミカルな掛け合いが人気を博した。

一部媒体では、「女性フリーアナウンサーの先駆者」と評されることもある。

以降は女優活動が中心となり、
TBSのプロデューサー 大山勝美
「NHKのアナウンサーだった野際を女優に誘ったのは僕」
と述べている。

1963年7月5日放送のテレビドラマ 『悲の器』 (TBS) で
主演の 佐分利信 の教え子になる理知的な若い美人が欲しくて人選していたが、
なかなか見つからず。
野際は当時NHKの花形美人アナウンサーだったが、
近々辞めてフリーになるという噂があり、
会って「芝居やってみませんか」と誘ったら
「とてもやりたいと思っている」と言われ出演してもらった。
ほとんど褒めることのない佐分利が野際のことを
「彼女はいいですね」と褒めていたので野際も自信を持ったのではないか、
それで東映の映画とかに出演するようになったと述べている。

1966年2月、かねてから念願であったパリへ留学。
ソルボンヌ大学で古典仏文学の授業を受けながら、
アリアンスフランセーズにも通い、
1年を過ごした。

翌年帰国後『女性専科』に復帰し、パリで培ったファッションセンスを活かした。

1967年3月、パリからの帰国時に、
まだ日本では珍しかったフランス製のミニスカートを着用してタラップを下りてきた。
ミニスカートは世界的に流行しつつあったが、
日本においては同年10月のツイッギー来日を皮切りに爆発的に流行したが、
それよりも7か月早く著名人がミニスカートを穿いて公の場に現れたことから、
野際は「日本におけるミニスカート第一号」である。

1968年に『キイハンター』が始まると5年間放送され、視聴率30%以上を記録し一世を風靡した。
ディレクターにどうしても歌わせて欲しいと直談判して、
主題歌の 「非情のライセンス」 も歌った。
1972年、共演の千葉真一と婚約、翌年結婚。
1975年、長女・真瀬樹里を出産。
38歳11か月での初産は当時の芸能人の高齢出産最高齢記録だった。
以降、娘の授業参観や学校の運動会などに積極的に参加した。

1968年4月6日~1973年4月7日、テレビ映画 『キイハンター』(TBS土曜9時枠の連続ドラマ)
 音楽:
  オープニング:主題歌「非情のライセンス」のインストゥルメンタル
  エンディング:野際陽子「非情のライセンス」 作詞:佐藤純弥 作曲:菊池俊輔  
  挿入歌:雪村いづみ「過去の部屋」(第157話で使用)、作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦
 ナレーター:芥川隆行
 出演:丹波哲郎、野際陽子、川口浩(第60話~)、谷隼人、大川栄子、千葉真一、 仲谷昇、中丸忠雄(第104話~)、宮内洋(第92話~)、沖雅也(第210話~)
 東映ビデオ『キイハンター』

キイハンター BEST SELECTION VOL.5<完> [DVD]
出演: 丹波哲郎, 野際陽子, 川口 浩, 谷 隼人, 大川栄子
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2016/07/13

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<収録話>
第196話「1972紅の翼 大空を行く」
第210話「いんちきキイハンター探偵局」
第225話「大空のギャング 現金強奪作戦」
第262話(最終回)「また逢う日までキイハンター」
【キャスト】
丹波哲郎/野際陽子/川口 浩/谷 隼人/大川栄子/千葉真一/仲谷 昇/中丸忠雄/宮内 洋 ほか
【スタッフ】
監督:山内 柏/佐藤 肇/竹本弘一/小西通雄
脚本:池田雄一/高久 進/佐藤 肇/佐藤純弥
音楽:菊池俊輔
【放送期間】1968年4月―1973年4月 TBS系にて放送
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Ken RadishHead1 さんが 2022/08/14 に公開
キイ・ハンター 1968 非情のライセンス 野際陽子

https://youtu.be/7yaZsUX5ktk

東映シアターオンライン さんが 2023/09/01 に公開
キイハンター 第01話[公式]

https://youtu.be/TDXt1EEd_eo

1977年公開、『江戸川乱歩の陰獣』(松竹)
 監督:加藤泰
 原作:江戸川乱歩の小説『陰獣』
 脚本:加藤泰・仲倉重郎
 音楽:鏑木創
 主演:あおい輝彦、香山美子、大友柳太郎、若山富三郎、川津祐介、中山仁、仲谷昇、野際陽子、田口久美、加賀まりこ、尾藤イサオ、任田順好、汐路章、石井富子、藤岡琢也、菅井きん、中野英治、倉田準二、花柳幻舟、倍賞美津子





ShochikuOnDemand さんが 2014/03/11 に公開
江戸川乱歩の陰獣(予告)

http://youtu.be/Dz_KWHbtN2o

1981年3月30日~6月26日放送、毎日放送の昼ドラマ枠・「妻そして女シリーズ」 『氷点』
 出演:野際陽子、近藤洋介、荻島眞一、加賀まりこ、飯塚雅弓、高原陽子。

1991年10月16日~12月25日、
テレビドラマ 『愛さずにいられない』(日本テレビ水曜10時枠連続ドラマ)
 主題歌:吉田栄作「もしも君じゃなきゃ」
 出演:吉田栄作(幼少時:菅原剛)、財前直見(幼少時:榎本夕希)、東幹久(幼少時:福原学)、宝田明、銀粉蝶、野際陽子、田村英里子、平泉成、千堂あきほ、島崎俊郎、小田茜、神田利則、川嶋朋子、戸田研一郎、胡桃沢ひろこ

2000年7月7日~、
推理/コメディ/フィクションテレビドラマシリーズ 『トリック』(テレビ朝日)
 音楽:
  オープニング:辻陽「Mystic Antique」
  エンディング:鬼束ちひろ「月光」
 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、前原一輝、姜暢雄、池田鉄洋、大島蓉子
 テレビ朝日 テレビドラマシリーズ『トリック』の公式サイト
 2000年、TRICK 第1シリーズ
 2002年、TRICK 第2シリーズ
 2003年、TRICK 第3シリーズ
 2005年、TRICK 新作スペシャル
 2010年、TRICK 新作スペシャル2
 2010年、警部補 矢部謙三
 2014年、TRICK 新作スペシャル3

2002年10月2日、横溝正史誕生百周年記念記念特別番組
『迷路荘の惨劇』 (テレビ東京、2時間ドラマ「女と愛とミステリー」)
 監督:吉田啓一郎
 原作:横溝正史
 脚本:西岡琢也
 音楽:上川隆也
 出演:上川隆也、中村梅雀、火野正平、六平直政、羽田美智子、岩下貴子、野際陽子、宇梶剛士、長門裕之、柳野コウセイ、池田真紀、近江谷太朗、新井康弘
 迷路荘の惨劇 テレビ東京



2002年11月9日公開、映画 『トリック劇場版』(東宝)
 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、山下真司、芳本美代子、竹中直人、ベンガル、石橋蓮司、伊武雅刀、野際陽子

2006年6月10日公開、映画 『トリック劇場版2』(東宝)
 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、片平なぎさ、堀北真希、野際陽子

2012年4月26日~6月14日、テレビ朝日系列「木曜ドラマ」枠のテレビドラマ 『Wの悲劇』
 原作:夏樹静子
 脚本:寺田敏雄、旺季志ずか
 音楽:末廣健一郎、神坂享輔
  主題歌:平井堅「告白」(デフスターレコーズ)
  挿入歌:平井堅「Woman"Wの悲劇"より」(デフスターレコーズ)
 出演:武井咲(幼少期:石井萌々果)、桐谷健太、福田沙紀、松下由樹、中村俊介、若村麻由美、野際陽子、武田航平、金田明夫、高橋一生、広岡由里子、寺田農、剛力彩芽(友情出演)、森田彩華、昆夏美、山口恵、岸博之、福本伸一、津川雅彦、阪田マサノブ、橋爪遼



2014年1月11日公開、映画 『トリック劇場版 ラストステージ』()
 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、東山紀之、北村一輝、水原希子、中村育二、石丸謙二郎、池田鉄洋、吉田鋼太郎



2014年、初期の肺腺癌と診断され手術したが、
2015年、再発したため、再手術で腫瘍摘出手術を行っていた。

2016年秋からは 『やすらぎの郷』 の撮影に参加していたが、癌が再発。
体調が日に日に悪化する中、野際はそれを周囲に隠しながら
2017年5月7日まで撮影を続行し、代役の効かない重要なシーンをすべて撮り終えていた。
しかし翌5月8日、肺炎を併発して入院。
以降容態は回復することなく、
1か月後の6月13日午前8時5分、娘・真瀬らと事務所スタッフに看取られ、
肺腺癌のために東京都内の病院にて、81歳で死去した。

テレビドラマでは 『やすらぎの郷』 が、
映画では『いつまた、君と〜何日君再来〜』(2017年6月24日公開)が遺作となった。

生涯最後の撮影現場となった『やすらぎの郷』では、撮影の合間に酸素吸入器を付けるなど体調が悪いながらも最後まで毅然と演じきった。
また、『ずっとあなたが好きだった』などで共演した佐野史郎も自身のブログで哀悼の意を表した。

野際陽子 NHK人物録

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日本人名大辞典『野際 陽子』 コトバンク

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