ジョージ・ガモフ さん

ジョージ・ガモフ(George Gamow, Джордж Гамов)
 本名:ゲオルギー・アントノヴィッチ・ガモフ(Georgiy Antonovich Gamov, Георгий Антонович Гамов)

1904年3月4日生まれ、
1968年8月19日、満64歳没。

ロシア帝国領オデッサ(現在はウクライナ領)生まれのアメリカの理論物理学者。

アレクサンドル・フリードマン の弟子。

1948年、ラルフ・アルファー、ハンス・ベーテとの共同論文で、
宇宙の核反応段階に関する理論、いわゆる「アルファ・ベータ・ガンマ理論(α-β-γ理論)」を発表。
 このうちベーテは、実際にはこの研究に全く絡んでいないが、
 ガモフが「βにあたる人が入れば語呂がいい」と考えて彼を共著者として引きずり込んだものである。
 この理論はのちに 林忠四郎によってその中の一部の誤りが指摘されたため、林の名を入れて「α-β-γ-林の理論」と呼ばれることもある。

また同年、α-β-γ理論を元にして「火の玉宇宙」というアイディアを発表し、
ジョルジュ・ルメートルの提唱した 膨張宇宙論 を支持。
宇宙背景放射 の存在を予言した。

当時の科学界では ビッグバン理論と 定常宇宙論 とが対立する構図になっていたが、
1965年に偶然に約3Kの宇宙背景放射が発見され、一躍その優位が確定的になり、
現在では標準的な宇宙理論として受け入れられている。

1943年、伏見康治ジョージ・ガモフ の名著 「不思議の国のトムキンス」 を訳出し、日本に紹介。



科学空想物語 『不思議宇宙のトムキンス』 (白揚社、2001年)

不思議宇宙のトムキンス
ジョージ ガモフ (著), ラッセル スタナード (著), George Gamow (原著), Russell Stannard (原著), 青木 薫 (翻訳)
単行本
白揚社 (2001/6/1)

Amazon.co.jp

商品説明
アインシュタインをはじめ、世界中の科学者が絶賛した不朽の名作
『不思議の国のトムキンス』の改訂版。
ごく普通の銀行員だった主人公トムキンスが小さな宇宙に閉じ込められたり、
量子力学が支配するジャングルを探検したり、
はたまた陽子となって粒子加速器の中を猛スピードで回らされたりと、
刺激的なストーリーが展開される。
トムキンスと一緒に摩訶不思議な世界を探検しているうちに、
宇宙の運命やブラックホールの謎、反物質、クォークなど、
最新の物理学が学べてしまう楽しい科学読み物だ。

著者のジョージ・ガモフはロシア生まれの科学者で、
量子力学のトンネル効果の発見やガイガー-ヌッタルの法則の発見などで知られている。
また恒星の進化について論じたり、
宇宙がビッグバンに始まったとして元素の理論について論じたりもしている。

こうして科学者として活躍する一方で、
ガモフは一般読者向け科学解説にも尽力した。
その一環が本書の原作である『不思議の国のトムキンス』で、
ガモフはこれらの成果をたたえられ、
1956年にユネスコ・カリンガ賞を受賞している。
残念ながら彼は68年に交通事故で亡くなってしまうが、
著書だけは不朽の名作として人々の心に残されることとなった。
本書は、いわば科学を愛したガモフの遺産であり、遺志である。
(土井英司)

内容(「BOOK」データベースより)
最新の研究成果をふんだんに取り入れフルにアップデート。
帰ってきたトムキンス氏の、もっと奇妙でもっとスリリングな冒険が今始まります。


Anoop Kalra さんが 2013/01/21 に公開
One Two Three... Infinity Book Trailer by Anoop Kalra

http://youtu.be/hF-eyO2V7uI


cghtompkins さんが 2011/02/23 に公開
The Adventures of Mr Tompkins.mov

http://youtu.be/DMPkxueh_gA

3月 4日 物理学者ガモフが生まれる(1904年) ブルーバックス

ジョージ・ガモフ TSUTAYA/ツタヤ

ジョージ・ガモフ HMV&BOOKS online



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