さて、ここからは、モンキーズ下降線の一途。
当時流行っていたサイケデリックでシュールな映画、「HEAD」を公開するも、アイドルらしからぬ難解さで大コケ!
それを最後に、
アイドルに疲れていた、ホントに音楽愛してやまないピーターが脱退!
3人のモンキーズでアルバム2枚発表するも、
続いて、愛するカントリーミュージックをより深くやりたいマイクも脱退、
人気を二分していたフロントマン、デイビー、ミッキー2人で、アルバム「CHANGES」を発表するも、
もはや話題にもならず、チャートインせず。
1970年に終わりを告げる。
たった5年間、売れていたのは実質2年間ほど。
しかし、彼らの残した、
彼らを取り巻くアメカンポップス界の、一流ソングライター、一流のスタジオミュージシャンが、ビートルズに打ち勝つべく全力で作り上げた音楽はとてつもなく良質なPOPミュージックだ。
さて、ここで私ナカジマの、モンキーズのオススメと聴きどころを紹介。
ファーストは割愛!理由は特にない。
まず、モッズ路線、R&B色メインに、フォークミュージックが程よく散りばめられたセカンドアルバム。
このアルバムに収録されたステッピンストーンは、なんとセックスピストルズもカバー。
そして、Mary Maryという曲は、出だしがカッコいいドラムブレイク、
こちら、B-BOY〜ブレイクダンスが踊る曲を集めたコンピレーション、「altimete break beats」にも収録され、ヒップホップグループ、LL cool Jもサンプリング。
モッズからヒップホップDJ、B-BOYまで楽しめる曲となっている。
ビートルズを凌ぐ勢いで、7週間連続ナンバーワンチャートに居座った、「I'm A Believer」は、モンキーズで1番売れた曲で、こちらのシングルは、やはり1966年発売、
アメリカンポップス産業逆襲の狼煙となった。
1966年に、一度は逆襲に成功したのだ。
全体的にフォークミュージック色が強く、演奏も自前だけあってややパワーダウンしているものの、ガレージ、B級バンド的味わい。
ハイライト曲、「灰色の影」は、ポップス史に輝く名曲。
このアルバムが、サージェントペパーズが出るまで全米チャート1位だったわけ、たった1週間だけ。
下
4枚目のアルバムは、また演奏をスタジオミュージシャンに戻してのアルバムだけに、楽曲、演奏共にクォリティー高い、サイケデリックポップアルバム。
ハイライトは「スターコレクター」だが、片隅に収録された「DAILY NIGHTLY」は、ビートルズのトゥモーローネバーノウズ」のモンキーズ的回答では?
当時最新のムーグシンセサイザー(メンバーのミッキーがテキトーに出した音)が効いたエレクトリックサイケチューン。
まだまだ勢いはあった…。
ここまでは、全米チャート最高位は、
ぜーーんぶ1位をゲットしていた!!!!
シングル曲も、100万枚のミリオンセラーは、ほとんどがチャート1位で獲得。
ビートルズのいる時代ですよ!
そして次が、
前年にシングルで発売された永遠のエバーグリーンポップ、DAYDREAM BELIEVER収録のこちら。
シングルは全米チャート1位。
1968年のPOPアルバムとしてはめちゃくちゃ完成度が高い。
僕はこの中の「I'll be back up of my feet (元気にスタート)」というサンバ風リズムの曲がエニータイムフェイバリット!
DJでもたまにプレイします。
さ、ここで、今までキッチリと取っていたミリオンセラーを逃し、その先は時代が彼らを追い越し、落ちぶれていく。
とはいえこのアルバムは全米チャート最高位3位。
100万枚のミリオンは逃しても、まだまだ人気はある。何しろ「全米」で3位だから。
問題は次から。
今の目でみれば見どころ満載のサイケにしてシュールな映画「HEAD」のサントラ。
いきなり全米チャート最高位45位。あちゃー!
脱退直前、最後に、なかなか出番のなかったピーターが2曲気を吐いていて泣ける。
一曲は、can you dig it?
ラガロック(オリエンタル調)。ビートルズのジョージハリスンにアドバイス貰ったらしい。
そしてもう一曲は、のちのハードロックを予感させるナンバー、long title.
ベースがめちゃくちゃカッコいい。
ギターはなんとニールヤング(ピーターの友人)らしい。
そしてここでピーターが脱退。
アイドルから一転アダルト路線に。
モンキーズプロジェクトサイドとしては、もはや見切り時、
残る契約をこなすべくして作られた感は否めない。
全米チャート最高位32位。
うーむ。
良い曲いっぱいの好盤ですが、売れないよなぁ。
3人になったジャケが寂しい。
ただ、一曲目のthrough the looking grassや、me without youみたいに、それこそ「1966」年を思わせる、ビートルズ風味の良い曲も。
なんてったって、その頃録音した音源で間に合わせてたりするんだから!
でも、ソフトロック好きにはツボなハズだ。
ただ、「全米」の中のトップ50以内だって、大きく見ればまだ凄いことだが、
かつての輝きがあるだけに…。
そしてあと2枚で、モンキーズは静かにシーンから消えていく。
しかし、全米チャート63位のシングルカット曲、「すてきなミュージック」収録。ホーンセクションの素晴らしい大人の聴けるロックナンバー。そのカップリング、「サムデイマン」は、ロジャーニコルス提供の傑作。(全米チャート82位)
ソフトロック界で定番かつ高評価の名曲(アルバム未収録)。
彼らなりに独自の音楽性、以前とは違うターゲットを模索していたようだ。
全米チャート 圏外😱
…………………。
僕は持ってません(売ってない)。悔しいけどYouTubeでしか聴いたことがない。から、
ここでは語るまい。
良い曲はあったが、ファンでないと聴けないかも。
2人ぼっちのジャケの寂しさよ。
だいぶ長くなりましたが、
モンキーズは、アメリカという国のポップ産業が生み出した、バンドという形の一大プロジェクト。
それだけに、メンバーは「作られたバンド」「演奏出来ない」という汚名と戦いながら、なんとかミュージシャンとして自立しようとして悩みもがいた、そんなバックストーリーが最高だ!
どんな経緯があれど、
そうやって産み落とされた楽曲の数々は、時代のトレンドを的確にとらえ、ヒットするべく生まれたものであるので(1967年までは)、
60年代の最先端ポップスのザックリした雰囲気を知りたい、という方は、
ビートルズは別格として、モンキーズの1stから5枚目まで、あるいはベスト盤をザーッと聴けば早いのだ。
1966年に、アメリカのPOP界が始めた、英国ロックへの逆襲から、僅か2年程見た、まるでそれこそ白昼夢(DAYDREAM)のような存在、
ポップスの素晴らしさの塊のような存在…、
それがモンキーズ。
そう、
1966って数字から、
一つのバンド?でここまで話が盛れる!(モンキーズは特殊かも)
まだまだあげればキリがない底知れぬ深い森。
60年代のロック〜ポップシーンの凄まじいまでの変革を改めて感じる次第。
お客様いろんな方にとっての1966年を、是非聞いてみたいもの。
やっぱり面白いよ、60年代は!







