前のブログの、なにかの続きになると思うけど、また10代の頃の話。

モッズが大好きになったとは言え、

バンドの仲間内だと、常に誰が新しい面白い情報を持ってくるかの競い合いは続いていた。



黒人音楽のカバーや、ロックンロール〜リズム&ブルース主体のサウンドから、より「ロック」なサウンド(この、ロックンロールとロックの微妙な違いはいつか触れよう)に傾倒。

そんな中、年代を順を追って色々な音楽を聴いていくと、

サイケデリックなサウンドに到達する。

例えばビートルズなら、ラバーソウルからサージェントペパーズ、

ザ フーなら、マイジェネレーション→クィックワン→セルアウト→マジックバス、と行きますわな。

そうすると、モッズの時代から、サイケデリック、そしてヒッピーのカルチャーまで興味は移っていく。

ぶっちゃけ、モッズが好きになった時、パンク、ロカビリーは同時に好きになっていたけど、

サイケデリック、ヒッピーは、対極な雰囲気として受け入れられなかった。

実際、1980年代当時は、もっともキワいファッションで、ベルボトムに至っては、「ファッションの歴史の汚点」とか、「二度と流行らない」とまで言われていた。(すぐにしっかりリバイバル!)

そりゃ、モッズのスタイリッシュさ加減から見たら対局。

でも、世のブームも、個人のブームも移ろいで行くもので、

ロックヒストリー網羅したけりゃやはりサイケもヒッピーもやはり知らなくてはいけない流れ。

バンド内でも、いつしか英国だけじゃなくて、アメリカの60年代後半のロックも聴いて行くことに。

僕らはあくまで、音を聴くだけじゃなくて、オシャレしたい、ファッションに取り入れたい派だったので、

サイケファッション、ヒッピースタイルの、あまりにも浮世離れ?した雰囲気に、「こりゃあ無理だわ」と思った。(でも、他のバンドの奴で、当時からヒッピースタイルで街を歩いていた気合いの入った友人もいた。)

有名ところ聴いて行くと、ジミ・ヘンドリックス、ジャニスジョップリンは聴くよね。



そのビジュアルは、僕的には「無理だ!」と。

音楽は別!よく聴いた。
そして、コレだ!と思ったのが




ドアーズ

ハードでダークでインテリジェンス、ハマりました!




そして、感覚的にはサイケデリックなサウンドを持ちながら、ヒッピーとは対照的なヴィジュアルを持っていた、



ベルベットアンダーグラウンド。

バナナのジャケットで有名ね。

コレだ!と思ったね。

バンド内の誰かがいち早く聴いていた。

スマートなシルエット、ダークなトーン、インテリジェンス漂う佇まい。

ただ、パンクのルーツと言われていたその楽曲を充分理解するのには時間がかかったけど。

想像していたパンクなビートでは全く無かったから。


アンディーウォーホールというアーチストが関わっている事も、よりインテリジェンスな気分を満たしてくれた。

まあ、ベルベットアンダーグラウンドは全くヒッピーではないけど。

ヒッピームーブメントの最中でこのイメージやってるってのがカッコ良かった。

ジムモリスン、ルーリード、


うん、カッコいい!

バンド内で、レザーアイテム、そして黒を基調としたヒップでビートニクな装いが流行った。


そして僕らは、サイケデリック〜ヒッピーを、スピリットとファッションを使い分けて行くようになったと思う。

ウッドストックフェスや、ロン毛ヒゲベルボトムのヒッピー達の「スピリット」の部分は吸収し、


聴く音楽はどちらかと言えば、ポップ、あるいはインテリジェンスなサウンドを好み、

ファッションも、髪伸ばして髭伸ばしてベルボトム穿いて、ってのは僕らには合わなかったけど、

ペイズリーや幾何学模様などの、サイケデリックな柄のシャツやスカーフ、変わった形のサングラス、カラフルなシャツは取り入れた。

そして、当時の現行のバンドで、ネオサイケデリックとも言えたこのバンドの影響も。


ジーザス&メリーチェイン

ノイジーなサウンドにレザーアイテム。

これはベルベットアンダーグラウンドチルドレンだ!


そして、僕らはサイケデリックでポップな曲を、60年代のいろんなバンドの曲から探し、

ジーザス&メリーチェインのデビューアルバムのタイトル、「サイコキャンディー」から拝借して、


勝手に「CANDY POP」」というカテゴリーを作ってピックアップしたりした(笑)。




また、ビートルズの影響強い、アメリカのフォークロックのバンド、ザ バーズにも傾倒した。




ファッションは、まあかなりモッズに近かったし、
リッケンバッカー12弦ギターの音色も耳馴染み良かった。

四角いサングラスは真似したな。

まあ、言ってしまえば、当時ファッショントレンドの世界でもヒッピーリバイバルがあったりして、割とそういう格好しても変に浮いてしまう事は無い状況でもあったけど、

僕らはちゃんとした知識も入れて、本物志向、オリジナル志向、そして最先端を行こうとしていたのかもしれない。

モッズでもそうだけど、あまり縦深く行かずに、いろいろなカルチャーとファッションに首を突っ込みながら、

自分達の幅をどんどん広げて行くのが楽しかった。


新しいカルチャーを知り、好きなバンドや音楽、そしてファッションを知り、

頭の中で理想的な着こなしを組み立てて、

徐々にアイテムを揃えて、理想に近づけて行く。

そして仲間内、人とファッションを競い合うのか楽しかったのだ。

10代から20代の、知り始めた時特有のエキサイティングな高揚感、

サイコーだね。



まだまだ続く。(多分)