一週間くらい前、ロシア・ウクライナ戦争は早めに終結するだろうという見通しで米国市場動向の予想をしました。
しかし、戦争は続いていて泥沼化していて、また予想を外しました。恥ずかし。ま、匿名ブログだからいいか。
識者の方々の意見などを読むと、ロシアの軍隊は想定されていたほど強くなく、西側は足並みを合わせて対応しており、だからロシアの軍事行動は失敗している、というのが主な論調みたい。
でも、ロシアは西側の足元を見て、今の感じで進めば勝利すると考えているのでは、と俺的には思ってしまう。西側はロシアと交戦したくないから、ウクライナに兵は派遣していない。あと、厳しい経済制裁を敷いているけれど、ロシアの石油と天然ガスを市場から締め出すことまではできない。死に物狂いでやっているロシアに比べて西側は腰が引けているわけで、だからそのうちウクライナは降伏までおいこまれるじゃろう、というのがロシアの読みでは。
んで、ウクライナが降伏するまで、どのくらいかかるかわからん。今の泥沼的状況を見るに、半年くらい戦争が続くこともありか。それだけの期間も市場に不透明感が持続して資源価格の高騰が続いたら、西側で不景気が起きて市場はクラッシュするかもしれません。市場の先行きについては、短期的には悲観するべきでしょうか。
中・長期的には、例えば半年後に戦争が終結してロシアが傀儡政権をウクライナに打ち立てると仮定して、それのマーケットへのインプリケーションは?
ま、ロシアは国際社会の嫌われ者になりますな。現在のイランと似たような立ち位置だけど、イランよりでっかくて核兵器を持っていて無視できないだけの石油と天然ガスの供給量を誇る。西側とロシアは、エネルギー売買については関係を持ちながらも、軍事的な緊張は恒常的に高いという、冷戦時代と似たような状況になるかに。
そうなると、マーケット的には、軍事産業がシェアを伸ばす?ロシアのエネルギー供給に不安があるから、エネルギー企業も勢いを取り戻すかい。石油や天然ガスから再生エネルギーに移行しようという機運が高まるかもしれんが、世界的な軍事的緊張が高まったら脱炭素みたいなことを言っている余裕はなくなるかもしれないから、グリーンテクノロジーは売りかもしれません。
あと、中国は、ロシアと西側、どっちにつくのか。ロシアの指導者は、経済がダメになっても国威を発揚することのほうが大事、という姿勢でやっておる。中国の人民は経済がダメになることを許容しないだろうから、中国の指導者はロシアと似たようなコースを進むのは無理、と考える?で、ロシアとは距離をとって、西側と協調し始めるかも。
ま、予想をはずしまくりの私の考えることはまた外れの可能性が高いですが、とりあえず備忘録的にこのごろ思ったことを書いておきました。どっとはらい。