日経の「衆院選に問う（下）」という記事には、各党の公約において、消費税率を上げて国の借金を返そうとする姿勢が見られないと指摘して、「政治の財政への危機感が後退しているのは明らかだ」と書いている。
んで、思ったんですけれど、今の日本には、シャカリキになって、財政赤字を減らす必要があるんだろーか。
だって、いくら赤字が増大しても、金利は低いままだし、市場が今の状況を警戒しているとは思えない。
財政を急いで黒字化する必要がないのなら、そうしようとすることは、間違いでしょう。
ま、現在の国債市場はバブル状態で、なんかのショックがあったら日本の財政の信任が揺らぎ、債券価格は暴落するのかもしれない。
でも、国際経済は低成長低インフレのロー・エネルギーの状態で均衡していて、これがずっと続くのかもしれない。だったら、国債の返済金利は低いままだろうし、経済全体で利回りが低いのだから、国債は投資対象としてポピュラーであり続ける。
大きすぎる国の借金というのは悪いこと、というのが経済学のコンセンサスだったのだけど、この件に関してパラダイム・チェンジを迎えようとしている？
だとしたら、小池百合子は衆愚政治ではないわけだ。