超高額機械式腕時計の経済学 | Carlos Danger Is Here

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ヘイナーウ!

SJXさんという人の、WATCHESBYSJXというウエブサイトは読んでいておもしろい。


こないだは、俺の大好きなゴチャゴチャした数字についての記事を書いてくれた。


高額な機械式腕時計が、たくさん生産されすぎているのでは、という話について。


曰く、腕時計の高級ブランドは、典型的に、毎年三万機くらい生産している。


このうち、超高度なコンプリケーションがついている高級品(値段の範囲のイメージとしては、1000万円から一億円くらいか)は、全体の5%と仮定すると、年に千五百機が一社で生産されている。


こーゆー高級ブランドが20存在すると仮定して、超高級な機械式腕時計の供給は、年間で三万。過去に生産された中古品が同じ数(三万)オークションとかに流れると仮定して、毎年何千万円もする時計が、六万機も市場に出ている。


これだけの数を受け入れられるほどの、金持ちの消費者は世界に存在するのか。


SJXさんは懐疑的な見方をしているけれど、俺は地球の人口は74億人もいるんだから、六万くらい軽いのでは、なんて思ってしまう。


ま、オークションでパテックの古いのにスゴイ値段がつくてなニュースがある一方、今年のバゼルワールドでは超派手で高額なコンプリケーションの時計はあまり発表されなかったらしいから、市場は調整中なのかもしれませんね。


考えるに、俺が欲しいなーと思うような時計は、値段の範囲が50万円から800万円くらいのがほとんど。やっぱ、一千万円を超える腕時計の世界は、俺には縁がないと無意識的にリミットをかけてしまうようで、欲しいとは思わないようで、だから超コンプリ腕時計の世界には想像力が及ばない。


ま、いずれは一千万する時計をひとつでも買って、腕時計市場に貢献するかな。イヒヒ。