座禅の修行をするために31歳最後に日に旅でたオレ。


宿泊先のお寺の車が迎えが来る、来ないで揉めに揉めたが、やっと迎えが来て、お寺に到着。


夕食にありつける事となったオレ。


しかしそのテーブルには知らない人が4人、座っているのだった。



4人は楽しそうに喋っている。


オレの向かいにこのテーブルの話題を展開させている30代後半?の女性Aさん、左隣りにおしとやかに座っている20代後半?女性Bさん。Bさんの隣に座っているボーイッシュな感じの20代前半?女性Cさん、オレの斜め向かいに40代くらいのわりと体格がいい男性Dさん。


年齢も性別の違う4人。


いったいどんな関係なんだ!?



ほどなくサムエの男がカレーを3つ持ってきてAさん、Bさん、オレの3人の前にカレーを置く。


んん??なんでCさん、Dさんは食べないんだろう


サムエの男がいなくなったと思ったらすぐにウーロン茶と焼酎も登場。


「いや~御供えの御酒を見てて、ずっと飲みたかったのよね♪♪♪」とAさん。


「Dさんは・・・。」とサムエの男。


「はい、車なんでウーロン茶を。」


ああ!!このDさんの車があったから迎えが来れなかった!!?


サムエの男は少し話すとすぐにいなくなってしまった。


コップは5つ用意してくれてオレも一緒にお酒を頂くことに。


そんな中、Cさんが気を使ってオレに話しかけてきた。


「ずいぶんと到着が遅かったですけど、道に迷われたとか?」


『いえ、駅には2時間前には着いてたんですけど、迎えに来てもれえる話で駅で待ってても迎えに来てもらえず、ずっと待ってたんですよ。』


「それは、大変でしたね、じゃぁ2時間前に迎えが来ればコンサートに参加できたんですね。」


また、コンサートって・・・サムエの男といいなんなんだよコンサートって!?


『いや、別にコンサートはいいんですけど。』


そう言った瞬間、空気が凍った?ような。


なんだ、いまの違和感は??


感じちゃいたが、受け流して、


『ネットで座禅修行ができるって書いてあったんで来たんですよ。』


それから毎年、誕生日の前日に旅に出ることにしている事。


役者活動をしている事なんかを話た。


Aさんが「じゃぁもう数時間で誕生日だ。ハッピーバースデイ歌わなきゃね♪」


『ああ、ありがとうございます。』


Aさんが「私もみんなと初対面だから。」


だからオレも気を使わないで話そうよ。って言ってくれてるんだが・・・初対面?4人は知り合いじゃないのか!?


するとCさんが「ここは友達です。」ってBさんを指差している。


カレーしかない(しかも3人だけ)テーブルにはつまみになるものが無いから飲むしかない。


なかなかすすまない酒を片手に話がすすむ。


Bさんが「私が初めて宿坊した時、宿泊する人が私しかいなかったから、あの広い部屋に1人ですごい怖かった思い出がある。」


んん~Bさんは何度かここに来ているのか。しかも女性1人でここに来るなんてなかなかだな。


するとCさんがAさんに


「今日演奏してた楽器、初めて見ましたよ。」


「そうね、あんまり見ない楽器かもね。」


んん?楽器って・・・事は。


「住職がアニメ好きだって聞いてたからデビルマンも歌たったしね。」


なんて事もAさんが話す。


やっと状況がつかめてきた!!!


そう、カレーがAさん、Bさんとオレにしか配られなかったのはコンサートの演奏、歌を歌ったりしてたから。


聞いてる人は聞きながらカレーを食べていたからCさんDさんにはカレーが出されなかったのだ。


さっき空気が凍ったのもうなずける・・・。本人目の前で『コンサートに興味がない』って言っちゃたんだから。


なかなかイイ時間になった来たらDさんが


「そろそろおいとまします。」


って立ち上がった。


するとAさんBさんも立ち上がって部屋の襖まで見送る。


「イイ写真をお願いしますよ。」


なんでAさんが言ってる。


オレの推理するにDさんは新聞とか雑誌の編集者で、今回のお寺コンサートを記事にするべく来ていたようだ。


そしてコンサートの演者さんのAさんBさん。


だからこの部屋にお酒が出されたのだ!


Dさんが帰られるとCさんはオレの眠る部屋、男性部屋に2人友人のようで、流れで男性全員がやってきた(子供も)。


もちろん子供はウーロン茶だが、合計8人での宴会に。


そのまま「星がきれいだから外で飲もう!」


なんて青春真っ只中のようにウーロンハイを片手に外に。


いや~ホントに東京とは見える星の数が違うね!?


綺麗な星を見ながら木のベンチに座って語り合う。


恥ずかしいくらい青春。


すると子供がはめている時計の液晶を光らせて見せてきた。


「もうすぐだよ。」


そう、あと20秒で32歳だ!!!


すると子供はカウントダウンをしてくれる。


「5、4、3,2,1・・・」


《ハッピバースディトゥーユー・・・》


みんなが歌ってくれてる!!


《ハッピバースディトゥーユー・・・》


まさか知らない土地でオレの為にハッピバースディ歌ってくれる人がいるなんて!?


《ハッピバースディア馬場さん~》


人って、人って温かいね。


《ハッピバースディ・・・


「すいません、うるさくて寝れないんで静かにしてもらえますか?」


背後に女性2人が立っている。


他の部屋でお寺に泊られている方から怒られてしまった。


たしかにうるさくして悪いのはこっちだよ、外に出てワイワイはしゃいで、あげく歌を歌い始めた。


確実に悪いのは我々ですよ。それは認めます。


でもさぁ~あと《トゥーユー》で歌い終わりだよ!?もうちょっと空気を読んで歌い終わりまで待ってくれても良くない???


こうして31歳最後の夜は終わり、32歳が始まったのだった。


続く・・・。