今回はエニシングゴーズについて書いていこうと思います!

実は奇跡的に昨年の宝塚歌劇団元星組トップスター紅ゆずるさん主演の明治座公演を2回鑑賞することのできたのでその時の感想も加えて。

 

 

 

昨年の日本公演はコロナのクラスターが起きてしまったため、ツアー公演があったのにも関わらず、東京公演のたった7回しか上演ができなかった幻の作品。

古風なミュージカル、そしてタップダンスのパフォーマンスが大好きなので、意地でも観たくてチケットをしぶとく取り続け、2回鑑賞できました。

今振り返ればあのしぶとさがなかったら観劇できなかったかもしれないので本当によかったです。

日本公演はとにかく舞台セットが素晴らしくて。

劇場中央に船を模した大きな円形のセットが入り、そのセットが盆に合わせて回転し、各シーンに移っていくのが秀逸で!徹底的に計算されていたのが感動したのをよく覚えています。

 

ロンドン版とかは大きな船の背景があって、各部屋は横からスライドで出てくるシステムだったので。

日本版の方が演者さんの負担を大きいと思うのですが、観客は船が立体的だからこそ、一緒に船に乗っている感覚になることができるのでなかなか粋なセットだったなぁと思い出しても感じます。

あと真ん中のオケが可愛い。

 

主演の紅ゆずるさんはとにかく面白くて、頭の回転が早くて、それでいて魅力的な女優さん。

一気に魅了されてついつい追いチケしてしまいました。

当時は宝塚時代を知らなかったので、後で調べてあの男らしさにびっくりしました。

 

この作品は一幕ラストのタップダンスがなによりも有名ですが、各楽曲もとっても素敵で大好きな作品なので、本当に公演中止になったのが悔やまれます。

(再演待ってます)

しかも昨年の公演は全キャストがちゃんとキャラが濃いかつ魅力的で本当に素晴らしかったです。

特にオークリー卿役の廣瀬さんには1回目に一緒に鑑賞した幼馴染も2回目に一緒に鑑賞した母もキャラの濃さと溢れ出る色気に圧倒されていました。笑

 

 

さて、ロンドン公演は劇場街からちょっと外れたローカル感の強いバービカンというエリアの文化施設内にある劇場でした。

(東京でいう国際フォーラム、ローカル版みたいな?)

 

 

 

ちなみに調べてみたらこんな地域だそうです。

「「バービカン」は金融街シティの北側に位置している。バービカン=砦というラテン語の名称が示すように、この建築群には人々の進入を拒んでいるかのような趣がある。それは当時、理想的な街区整備手法とされた巨大街区により、歩行者と車の分離を徹底化させたためだ。また1950~70年代にかけて流行した「ブルータリズム」という、コンクリートを多用した近代建築の象徴する威圧的な外観も、その拒絶感を助長していると言えよう。」

http://www.news-digest.co.uk/news/archive/architecture/3618-barbican.html

 

実は滞在先から歩いて15分くらいだったので散歩がてら歩いて、劇場まで向かったのですが、道中の街並みも一般的なイメージのロンドンと比べるとコンクリートが多くて、石畳じゃないので、近未来SF的な雰囲気でした。

 

立地もあるのか、観客はとにかく地元の方ばっかり。

冗談抜きで観光客もアジア人も私しかいなかったと思います。

お客さんのほとんどは高齢の方でした。

(またはミュージカルヲタク)

 

観光客向けじゃないからかグッズも商業感あんまりなくて、他のミュージアムショップと一緒にブースがあるみたいな感じ。

しかも他の劇場とはラインナップが結構違いました。

 ↓公式サイト

https://theatre-shop.com/anythinggoes/

 

個人的に一番感動したのはチーキーちゃんのぬいぐるみ!

動物愛護の観点からか、今回のロンドン観劇で本物の動物は一回も見なかったです。

どの動物もぬいぐるみで代用されていました。

そして、そのぬいぐるみがグッズとして販売されていました!舞台の小道具がそのままグッズになっているようなものなので、興奮して、購入するかめちゃくちゃ迷って、スーツケースのスペースを理由に諦めました。

 

ちなみに私は小型犬を家族で飼っているのですが、劇場の音響環境に犬や他の動物を置くのはどうしても可哀想だと思ってしまって、、、。

過去に日本で見た作品でワンちゃんがいう事を聞かず、なかなか動かなくて、ちょっと場面の切り替えに手こずったりしていたのを見て、可哀想で可哀想で…。

もちろん動物自身も可哀想だし、舞台演出としても本物の動物を舞台に出すのはそのほかのリスクも含めてあまりいいアイディアじゃないなぁ、どうかなって思います。

 

 

そして、もう一つ感動したのがジュートバッグ!

 

 

ジュートバッグは麻でできた大きめのバッグなのですが、大容量なのと耐久性が高いので母が観劇でも買い物でも何にでも使っていたので、お土産として購入しました!

実際母は気に入ってくれてものすごく使ってくれています。(私が使う余地なし!)

トートバッグも使いやすいんですけど、母の主婦目線的にはこのくらい大容量が助かるらしくて、ほかの作品グッズでも出して欲しいらしいです。笑笑

 

 

前置きや本編じゃない話が長くなりました。

さて、本編!

 

 

 

昨年の公演が記憶に新しいので、あらすじはしっかり入っていたのですが、、、。

正直、難しかった、、、。

確実に今回のロンドン滞在で一番英語がきつかったです。

 

多分英語は5,6割しか理解できず、、、。

 

ただ、この作品客層から見てもわかるように観光客向けじゃなかったので、、、。

 

特に辛かったのがジョーク。

イントネーションや間でオチのタイミングはわかるけど、何がポイントでみんな笑っているのかはさっぱりわからず。

特にイブリン・オークリー卿が、、、。

ブリティッシュジョークが全くもってわからない、、、。

イギリス英語とアメリカ英語の違いのジョークが多めなんですけど、まず単語が聞き取れない…。

そして何のことを言っているのかさえわからない。

あらすじ知ってたから良かったものの、予習なしで行っていたらどんなことになっていたか…。

 

終演後は到着して間もない時だったのもあって、自分の英語力にすごく落ち込みました。

でも最終的には英語学習のモチベになったのでよしとします。(次のTOEIC頑張る!)

 

英語はキツかったのですが、

やっぱり最大の目玉である一幕ラストのタップダンスは圧巻でした!

本当に来れてよかった!ってなりました!

なんてたって、サットンフォスター版の振り付けが生で見れた!ので!

 

時期がずれていればリノ役はサットン・フォスターだったんですけど、現在ブロードウェイで「ミュージックマン」に出演中なので。

 

今回はロンドン版WICKEDの初代エルファバ役のKerry Ellis。

ダンスももちろん素敵なのですが、さすがはエルファバ!歌が素晴らしかったです!

ザ・ベテランの風格で魅了されてしまいました。

やっぱりこういう古風な作品にベテランのパフォーマンスは、これぞミュージカル!っていう満足感がすごくて、大好きです。

 

他のキャストも素晴らしかったです。

個人的にはビリーとホープの王道ミュージカルデュエットがとっても素敵で夢の世界に連れて行ってもらっているような感じで…。

もっと英語力鍛えてから絶対にリベンジしたい作品です!

 

 

また、余談ですが

高校生の時にロンドンで鑑賞した「42nd Street」のダンサーさんが「Anything Goes」にもいっぱい出演されていて、懐かしい気分になりました。

 

どちらもタップが目玉の作品なので、必然的ではあるのですが…。

 

ちなみに「42nd Street」は松竹ブロードウェイシネマで収録されているので、時々WOWOWや映画館でこのロンドン版を見ることができるので、気になる方はぜひ。

 

なんてたって大人数でのタップが大迫力かつ洗練されてて、本当に素晴らしいので、それだけでも見る価値がありますし、ストーリーは古臭いけど、衣装もセットも演出もめちゃくちゃ可愛いし、「ザ」ミュージカルが見てみたい方には全力でお勧めします。