わが家はその経験から「6」を基準に数量のベースをつくっていこうと思っていますニコニコ

「5」というのは,確かにスタートであるし,まず初めに目指すところだと思うのですが,ちょっと感覚的にその理由を書いておきたいと思います。

 

「感覚的」とか「経験上」なので,論理に矛盾するところや,「過去記事で言ってることと矛盾するじゃないの!」ということもあるかもしれませんが,スルーでお願いしますニヤニヤ

「コップに半分」という状況を,「半分しかない」ととらえるか「半分もある」ととらえるか,

同じ言葉で表記されていても,感覚的には180°違いますよね。

そんな感じで,なかなか言葉の表記だけでは説明が難しいところがあります。

(表面的には「先取りなんかダメ!絶対!」というブログだって,よくよく読めば先取り大推奨だったりするわけで。。。)

 

すみません,前置きが長くなりました爆  笑(笑)

 

さて,なぜ6かというと

①和と差だけでなく積と商の概念が含まれている

②「5」をマスターするなら「6以上」が必須

という2点が大きな理由でしょうか。

 

キラキラ①についてキラキラ

 

5までの数は,1とその数以外には,2×2しか積として表すことができず,

一方で,これは2+2の和でもあります。

すると,必然的に「合わせる」という感覚しか生まれません。

 

6は,「2が3個」「3が2個」と,積・商の発想が含まれている…すなわち,素因数分解ができます。

 

これは,図形へのつながりを大きく意味します。

ベクトルの代数表記であり,行列,数列といった,幾何と代数の橋渡し的な性質の基礎となるわけです。

(このあたり,割愛)

 

LEGOのブロックがその良い例かなと思います。

2個が3列並んでいるブロックがありますよね。

個人的には,あれは2×3行列の代数表記に見えます。

簡単に言えば,縦横比2:3ですね。

(1:3や1:4もありますが,「四角」というより「棒」のように感じるのでは?)

その他,1+2+3と,階段を作ることができる面白味もあります。

 

キラキラ②についてキラキラ

 

では「5までの数の合成分解をマスターしたい」としましょう。

個人的に,「それなら,5までやっててもダメ」だと思います。

 

たとえば,ひたすらひゃくます計算をマスターして,誰より速くできるぞ…となったとしても,

次の学年の数学へのステップアップには,何らつながりません。

(ガウスとかニュートンなら神話的にステップアップするのでしょうが,それではいくら人生があっても足りない)

 

「新しい(少し)上位の概念に触れてこそ,基礎を理解することが可能」

だと,私は信じています。

 

「5までマスターしたい」なら,それより少し(程度は個人によりますが)先を与えておく必要があるかなと思います。

「5までマスターしたいのに,3くらいしかわからない(5より大きい数とか無理)」というときは,

ハードルの設定が高いのかもしれません。

サイコロの目を見て,4が出てもわからないなら,単純にまだ時期が早すぎるのでしょうし,

サイコロでは5や6もすぐわかるのなら,大丈夫でしょう。

ただし,具体物で「体験を積んでいく」のと「合成分解を理解させる」のとは,別の次元にあると考える必要があります。

 

Aを理解させたいなら,A+αを体験させる。

Aにおよばないなら,A-αの理解をめざす(Aの体験は続ける)。

という感じです。

 

今,わたしが重要視しているのは,「計算(合成分解)」というよりも「体験を積む」という点にあります。

「5までの数の合成分解をマスターしたい」のであれば,「それより上の概念を体験しておく(「理解しておく」のではありません)」

 

上位概念にたくさん触れてから「5までの数の計算」を見せて,「なんだ簡単じゃないか」と思わせる…

 

というのが,まあ理想ですかね~ニヤニヤ

 

星星星星星

 

では,息子の現状はというと,5までの分解合成はよく理解できています。

10までの合成分解も,わからないわけではない,という状況。

というわけで,①の商・積および図形へのつながりを意識した声がけを主にしているところですニコニコ

 

念のため,「じゃあ次は10までをマスターしたいから15くらいを体験さればいいのか?」と考えたいところなのですが,

それは微妙です笑い泣き

それが15なのか,100がいいのか,まったく別の概念を与えるのがいいのか,それは②で述べたように個人差が開いてくるところです。

難しいですよねチュー

息子の場合は,「100を10ずつにわける」というような体験が向いているのではないかな~と,感じているところですニコニコ