バイトの朝。
女子更衣室にて。
先輩クルーが。
「今日、ニューフェイス(新人)の人来るらしいですよー!!しかも男!!22歳!!」と言ってきた。

サガワ
『マジっすか!カッコイイんかなー(笑)』

先輩クルー
「なんかカッコイイらしいよー!!私もまだ見てないんだけどねー(笑)でも背は高いらしい」

サガワ
『まーじっすか!キターー!狙いますよ!(笑)』


先輩クルー
「KさんとかAさんも狙うって言ってたよー」


サガワ
『いやいや、何でそんなライバルいるんすかぁ(笑)』


なんてたわいもない会話をする。


カッコイイて?
背高いって?
年上かタメだよな。

うんうんうんうん♪
楽しくなりそうだぞ!今日!


新人さんは今日はみんなより少し遅くに出勤だそうな?


うんうんうんうん♪
ま、楽しみは後から後から!!



しかし。


午後になっても新人さんに会えないサガワ。


タイミングが合わないのだ。休憩中でもフロアでも。


痺れを切らし、近くの男性クルーに聞いてみる。

サガワ『ねーねー新人さん見た?』

男性クルー
「え?まだ見てねーの!?」

サガワ『だって今日私フロントだもん。タイミングが合わなくてー』

男性クルー
「なんか、背高くて、カッコイイよ!しかもニコニコしてて人もよさ気!京都出身で京都訛りがあってなんかいいよ!あと、元ミュージシャンらしい!」


サガワ『なにそれ!凄いね!』


男性クルー「な!何拍子も揃ってる!」




サガワの頭の中には既にモコミチが微笑んでいた。


結局、終礼まで会えず、終礼に向かうと

そこには見たことない顔が。

あれ?

…。

あえ?

イケメン…

イケメンは?

ねー。…。

イケてるメン…。

…(T_T)。

終礼で、さっき「カッコイイ」と言った男性クルーの足を蹴り続けるサガワ。

てめー!


男性クルー「イテーよ!(笑)失礼な人だなー(笑)
あれ、彼女候補すんのは(笑)?」

サガワ『辞退します!(怒)』


その日、女子更衣室では。

どよんだ空気が流れていた。
候補を辞退したものは初日全員であった。


ううう。イケメン…。