旅の途中から気になっていた。


バスでの移動中など、音楽を聴くためにiPodを取り出す、父。

そんなことはどうでもいい。

が、しかし。

父チャンがiPodを入れるために使っているシルバーのポーチ。

















…どう見てもおかしい。

















どう見ても女モノだ。
















どうみても化粧ポーチだ。
















我慢出来ず、ジュネーブからパリに向かう列車の中で聞いてみた。
















「パパ?そのポーチの中にさ、こう、なんつーか、鉛筆何本かさすところみたいなのついてなかった?」













すると父は喜んで答えた。
「あー!これやっぱ鉛筆さすとこだったの!?何かと思ったよ。なんだ、便利だな!アハハハハハハハハ」























…アハハハ…違うよ…父チャン。


それはマスカラ入れだよ。













すると幸子が言った。
















「母ちゃんのあげたの。」

















アハハハ…母ちゃん。
父ちゃんにもっとまともなのあげてくれ。