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愛と光と忍耐を求めて

プルーストの「失われた時を求めて」を真似てるわけではありませんが、悠久の時の流れの中での一瞬の人生。しかし、それを知っている魂には永遠の命があるのかも知れません。テーマは「修業の場としての魂の人生」

7月10日(月)の13時、あきる野市留原(ととはら)にある特別養護老人ホームを訪問しました。会社員時代に大変お世話になった「先生」で、徳島市に嫁がれている娘さんから、お父様の入所と面会及び予約方法についてのお手紙を昨年暮れに頂いていました。

コロナの収束を待ち、今回面会にお伺いした次第です。

昭和48年開設の施設は、森の中の広々とした園庭の中にあり、平成17年の建替えにより、全室個室のユニット型になったようです。

 

玄関受付で面会シートに、住所・氏名・面会者・面会目的及び近くの検温器スタンドで検温した結果(36.1度)を記載しました。

持参したマスクを着用して、介護士さんに案内され、「先生」の部屋がある階でエレベーターの扉が開くと、丁度エレベーターに乗り込もうとしていた車椅子が目に入りました。車椅子に座っている方がどなたかは直ぐには分かりませんでしたが、案内してくれていた介護士さんから、『あら〇〇さん』との声。『えっ?』と思ってよく見ると、車椅子に着座しているのは、正に「先生」でした。

 

着座したまま、きょとんとされている「先生」に、マスクを外してはっきりした口調で名前を名乗ると、『ああ●●さん・・・』と返事をしてくれました。

1週間ほど前に予約の電話を入れた時、体調は良好だが、認知の劣化がやや進行している旨の話を聞いていましたので、『あなたは誰?』と言われると困るな・・・、と心配していましたが、ほっと一安心。久しぶりの元気な「先生」にお会いすることが出来て、一瞬、目頭が熱くなりました。

 

近くの面談コーナーに案内されて、13時5分から「先生」と二人きりで、四方山話をさせて頂きました。

90歳を超えたお歳にしては、お顔の色つやも良く、頭髪もあってお元気そうでした。呂律が回りにくいのと、記憶を呼び戻すのに多少時間がかかるのは仕方がないと思いました。

 

『会いたい人はどなたですか?』とお聞きすると、AさんとかTさんの名前が出ました。『就職で「先生」にお世話になったSさんは覚えていますか?』と問いかけると、記憶の紐を辿りながら、『ああSさん・・・』と、明確なお返事ではありませんでしたが、覚えていらっしゃらない方が自然だと思われます。

驚いたのはMさんのことでした。心象的に悪いイメージが残っておられるようで、65歳の定年時に自分に悪い影響を与えた人物との受け止め方をされていたようでした。言葉が聞き取りにくいこともあり、ご自宅を息子さんが売却したので帰る家がない(真偽は不明)、というご発言もありましたが、感情の面の記憶はしっかり残っているのかも知れません。

 

14時45分に介護士さんがやってきて、『そろそろお時間です』と。

面会時間は15分以内となっていましたので、40分は長かったですね!(笑)

 

介護士さんにお願いして、『先生』とのツーショット写真をお願いしました。

 

マスクを外しながら、『先生、笑顔で!』と申し上げると、

『先生』の元気なお顔が、笑いながら写っていました。

 

夏卒寿小学時代の土地恋ひし    如空