子育ての秘訣②「エディプス期」 | 愛と光と忍耐を求めて

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プルーストの「失われた時を求めて」を真似てるわけではありませんが、悠久の時の流れの中での一瞬の人生。しかし、それを知っている魂には永遠の命があるのかも知れません。テーマは「修業の場としての魂の人生」

○4~6歳頃

 保育園や幼稚園などの大勢の人の中で、自分の立場を発見する能力が育ってきて、役割に対する重さの違いや差別化・平等感を学んでいきます。人にはそれぞれ得手不得手があるので当然差が出てきますが、全ての人は平等で仲間なのだと教えることが必要であり大切なことです。

 幼稚園の先生のノイローゼの8割は母親からのクレームですが、子供が苛めたり苛められたりするのは、子供が社会性を身に着けるための訓練であるとの理解が必要です。情報共有をしつつ子供に寄り添ってあげることが大切です。

 

○エディプス・コンプレックス

 母親に強い愛着を感じている男児は、父親をライバルと見始めます。父を競争相手とみなした男児は、母から愛される父を嫉妬し敵視しますが、力でかなわない父から処罰されるのではないかと不安視(去勢不安)します。

 男児は母親に愛される父親のようになりたいと思い、自らを父親に同一化させようとします。この父親への恐れと愛着を抱えた状況をエディプス・コンプレックス(葛藤)といいます。これを克服することで、男児は母親離れをし後に他の女性に愛情移行することが出来るようになるのです。

 正常な発達の場合は、父親に同一化して、男性としての自己を確立しますが、もし父親があまりに無力であったり、逆に極端に威嚇的過ぎた場合には同一化の対象にならず、母を愛して父と競争するよりは、母のように父に愛されようとします。このような男児は口愛的願望を強め、男らしさを失い、女性化して同性愛傾向を強めていくことになります。

 

○エレクトラ・コンプレックス

 女児の心の発達では、自分にペニスがないことの発見からエディプス期が始まります。ペニスを持つ父親への強い憧れを抱きます。それまで依存対象だった母親から愛着が父親に移行し、母親が憎悪の対象となりますが、父と同一化できないことを知ります。これをエレクトラ・コンプレックスと言います。

 女児はこれを克服した時、真の女性性を身につけることが出来ます。それには、女児の母親は、愛情を感じる父親に愛される母親でなければなりません。その時、女児はペニス羨望を放棄して、母に同一化して、その女性性を獲得することが出来るのです。

 女児の場合は、父親の存在が課題であり、父親の世話を妻がやってくれなくて娘に依頼していると、母親より私の方が頼りにされている、という意識になってしまいます。そしてその女児は将来の結婚が難しくなるのです。

 

○ヒステリー性

 ヒステリー性とは、エディプス期を上手にクリアすることが出来なかった男の子、女の子に見られる特徴です。女性性を取り入れていない女性は、内的空虚感を抱いているので、感情的にムラがあり、仰々しく振舞ったり、自分を飾り立て魅力的な女性を演じ続けて自分に注意を一心に集めようとします。即ち、ヒステリー性の女性は、一見華やかなで魅力的に映る女性であり、ヒステリー性の男性は、そのような華やかな女性を好む男性です。

 

○好ましい男性性・女性性とは

 好ましい男性性とは、社会的なモデルに基づいて行動し、社会への貢献性が強い男性です。

 好ましい女性性とは、国を支える子孫を養育し、相手のためにやらせて頂くという配慮性のある女性です。

 女性の場合それが母性となるのです。

 父たる夫たる男性は、そのような母性に対して、経済的・精神的・肉体的に補助ができる人でなければなりません。

 

○お父さんとお母さんに大切なこと

 幼児に対しては、社会生活のことを具体的に教えることが大切です。これが現在の日本社会の家庭に欠けていると思われます。冠婚葬祭に参加させるとか、お祭りやお墓参り、親戚づきあいに連れて行くことが大切です。様々な意思決定についても父母だけで決めずに話し合いの場に同席させて、大人が話し合う内容を子供にも聞かせることが大事です。