第175回ぐる芽句会 | 愛と光と忍耐を求めて

愛と光と忍耐を求めて

プルーストの「失われた時を求めて」を真似てるわけではありませんが、悠久の時の流れの中での一瞬の人生。しかし、それを知っている魂には永遠の命があるのかも知れません。テーマは「修業の場としての魂の人生」

第175回ぐる芽句会が6月15日に開かれて、

投句5句中、3句に選が入りました。

 

風薫る五臓六腑の座る椅子  如空

◎上五の爽やかさから一転、中七の語の強烈さと、その後の下五の静 けさがなんとも。ダリの絵を見ているようなシュールさとなんとも言えない可笑しみがたまりませんでした(みやび)

 

紫陽花や艶を競ひて招きをり  如空

△それぞれの艶やかさを主張する感じが素敵です。 (霧来)

 

客並ぶ並ばない店夏祭  如空

◎空いている店があるのに、混んでいるところに並ぶ人間の心理って  面白いですね。上7になっても、★客並ぶ店並ばない店夏祭 とするか、「客」はなくともわかるので、「客」を外し ★ならぶ店並ばない店夏祭 としたほうがリズムがいいかも。(十志夫)

△いや、そうなんですけどね(笑)。そうなんですけど、こうやって句として詠ませていただくと、情景も浮かぶし、にぎやかな中にも切なさや侘しさや可笑しみやらがわきました。とても好き。

(みやび)

 

今回の最高得点句は、以下の8点句でした。

 

玄関を飛び出してゆく浴衣かな  十志夫

 ○(友游)

 ○嬉しそうな様子が手にとる様です (上街)

 ○いってらっしゃい!って声をかけたくなりますね。(圭由)

 △浴衣を着て家を飛び出していく子供(多分)は、何処に行こうとしているのか。想像を掻き立てられる一句です。早く会いに行きたい、早く目的地に行きたい、逸る気持ちを上手く詠んでいます。(如空)

 △(太郎)

 

昨日は、神宮球場に出向いて母校の応援をして来ました。

第73回全日本大学野球選手権大会準決勝

東日本国際大学に辛くも勝利した早稲田・・・。

 

薄氷の勝利の女神梅雨晴れ間   如空