久しぶりのお出かけ日和になりました。

ササユリの便りがほかのブロガーさんの所で見せてもらって、行くならここ飛鳥歴史公園と

決めていました。

公園館の中で、係の方に先ず、ササユリが咲いているのか訊ねました。

今年は開花が遅れているようですが、下の広場から「ちらっと」見えているとのことで、

まず安心しました。

明日香でもう一つササユリの咲いている、豊浦地区では、今日ササユリを見るツアーが計画されているとのこと。

そこには行ったことがないし、ツアーだと皆さんの足に合わせなければ、迷惑をかけてしまいそうなので

歴史公園は、お馴染みの場所、やはりここで、あの清楚なササユリを見ることにしました。

 

公園館から地下道をくぐって高松塚に続く広場の方へ、ストックを付きながら、ゆっくりと

目的地へ向かいました。

 

展望台への登り階段が、綺麗に整備されていました。

でも・でもこの石段は私を拒否しています。

せめて中央に手摺りがあれば、高齢者でも、足に障害のある私のようなものでも、自力で

展望台まで行けるのですが・・・

いつものように、右手の展望台に続く斜面の土手に沿って、目を凝らしながら歩きました。

 

夏草が生い茂って下からでは、なかなか見つけられなかったので、

一応1番向こうまで行って、見上げながら引き返してきました。

草に被さるようになっている古い段々の傍に「ササユリが咲いています」との案内がありました。

鉄杭に付けられた、黒いロープは昨年それに助けられて登った所でした。

細いロープですが、どれだけ私の頼りになったことでしょう。

そして登って一息ついたところで、待っていてくれたのが、「歩く姿は百合の花」と

言われるにふさわしい、楚々としたササユリです。

里山クラブの方々のお世話で、大切に育てられたササユリです。

嬉しくて嬉しくて、眺めたりカメラに納めたり、独り言を言いながら、話しかけたり

ササユリとの出会いの大切なひと時を、一人占めして過ごしました。

 

 万葉集に詠まれている 百合の花の詠 

余り数多くはありませんが、万葉人の暮らしの中に百合の花が息づいています。

 

「夏の野の   繁みに咲ける 姫百合の   知らえぬ恋は   苦しきものそ」    万葉集    大伴坂上郎女    (おおともの     さかのうえのいらつめ)

 「道のへの   草深(くさふか)百合の   花咲(え)みに   咲(え)みしがからに   妻といふべしや」    万葉集巻七1257

 「あぶら火の   光に見ゆる   わが蔓(かずら)   さ百合の花の   笑(え)まはしきかも」    大伴家持

「筑波嶺(つくばね)の   さ百合の花の   夜床(ゆとこ)にも   愛(かな)しけ妹(いも)そ   昼も愛(かな)しけ」    万葉集    大舎人部千文    (おおとねりべのちふみ)