11月13日 この日で夜の灯籠に、火がともされる3日間が最後の日になりました。

おそらくこれからも、万灯籠の夜にお詣りすることができることはないだろうと、夕暮れに間に合うように、2時過ぎに家を出ました。

弟の家の近くのパーキングに車を置いて、弟と一緒に春日大社へ向かいました。

春日大社に一番近い所まで、タクシーで行ったのは正解でした。

春日大社に向かう道は、人と車で一杯の夕暮時でした。

ドライバーさんは、混雑を避けて道を選びながら、春日大社の駐車場まで、行ってくれたので、膝に故障のある私も、そこからは

ストックをつきながらもお詣りすることができました。

 

 

 

朱色も鮮やかに輝くような、中門から遷宮された神様に、今日の日の感謝の祈りを捧げました。

 

 

お詣りの後、人波と一緒に順路に従って足を進めていく途中、ふと頭をあげますと、夕暮れの残照の中に吊り灯籠に

灯された蝋燭の仄かな明かりが見えました。4時24分でした。

 

 

日没間際の西回廊は、薄暮ですが歩くにつれて、灯籠の灯が吊り灯籠の灯袋の飾り彫刻を通して

幽玄な明かりの世界を描き出してくれます。

 

 

 

  

4時50分を過ぎた頃には、吊り灯籠の灯りがいっそう美しく見えるようになってきました。

 

  

以前に藤波の館で再現された、吊り灯籠を見ましたが、今 回廊のすべての灯籠に灯りが入った光景は、

他に灯りが落とされているせいもあって、人が大勢いるにも拘らず神域を歩む、荘厳な時空にいるような感動に包まれました。

 

  

砂ずりの藤棚の所まで来ますと、あかりがいっそう辺りを染めているように見えます。

 

  

西回廊の外側を歩きますと、石灯籠のすべてに灯された灯りが綺麗です。

 

  

帰途につくために下りかけた石段から、ふと屋根越しに見えた夕焼空と石灯籠の灯袋の格子との対照が、

言葉を失うほど見事な美しさで、この光景は今日1日の幸せの締めくくりのようで、決して忘れないことでしょう。

 

 

境内には何基の灯籠があるのでしょう。

それらの全てに灯りのともされた遷宮をお祝いする万灯籠は、この日が最後でした。

秋色に紅葉した公園の木々は、タクシーの中から楽しみながら、法蓮町まで帰って、弟と食事をしてから、1時間半ばかりかけて我が家に帰りました。

足に故障があっても、まだまだ元気な私自身を、神様はきっと守ってくださっているのだと思いながら、夜の国道を車を走らせながら、感謝・感謝でした。