仁王門辺りの紅葉は、「来て良かった」と満足に気持ちが高揚した。

 

濃淡の紅葉だけでなく、公孫樹の黄葉も見ごろを迎えていて、太鼓橋を渡った寺域は山の錦を呈していた。

  

 

赤と青の仁王様にまず御挨拶して門に中に足御踏み入れて、目の前、頭の上の秋色に染まった木々の空の下にいることに、感動する。

 

右側のばんじ池の上を覆う楓は、後ろの常緑樹に前に一際美しい。

シャクナゲの花咲く頃お参りした時には、このバンジ池に、モリアオガエルの白い卵が、木の枝から池に落ちそうについていたのを思い出した。

 

一言で紅葉と言っても、様々な色合いのあることが、この角度から見ていると確かに美しい。

 

 

 

五重塔と紅葉の美しいアングルが、毎年そこまで登っていたので、今年も是非にと思ったが、悲しいかなこの鎧坂のすり減った石の並びを見上げていると、ストックは持っているものの、膝の痛みを抱えながら、とても登れる状態でないことを観念した。

登るよりもくだりの方が、膝に架かる負担が大きいので、鎧坂を見上げながら、ここで手を合わせてお詣りをした。

 

 

長い間、鎧坂の下で上を見上げていたが、ここまで来れただけ良かったと、再び頭上の紅葉屋根を見上げ、

足元に散り敷いた落ち葉を見つめ、

 

仁王門を潜って駐車場へと足を運んだ。