山吹の花越しに見える 国宝八角円堂
花の時期が少し過ぎたかなぁと思われる今日(4月17日)だったが、深夜の雨がからりと上がったのを幸いと、栄山寺へヤマブキの花を見に行った。栄山寺の創建は、養老3年(719)藤原武智麻呂公によるといわれている。
国宝の八角堂は、武智麻呂の子、仲麻呂が父母追善供養のため天平宝字年間(757-765)に建立され、法隆寺の夢殿とともに奈良時代を代表する円堂である。そんな貴重な栄山寺は、小学生低学年の遠足の定番で、境内を子供たちが走り回って遊んだものだったが、今ではやはり遠足の子達が訪れているのだろうかと、立ち尽くして当時に思いを馳せる。

国宝 梵鐘
梵鐘 高さ157.4cm、口径89cm、青銅製。4面に菅原道真の撰、小野道風の書と伝えられる陽祷の銘文がある。龍頭の精巧なこと、鐘身の美しさも含めて、京都神護寺、宇治平等院の鐘とともに日本三名鐘の一つとされている。
栄山寺の下を流れる川でやがて吉野川と合流する。この川が「音無川」と呼ばれて流れがあるのに瀬音がしないで、その流れは水面深い底の方を流れていて表面は本当に静かである。
岩が川の瀬に張り出していて、そこには美しいよどみができ、瀬音が消える。榮山寺前の吉野川を「音無川」と呼ぶのはこのためで、川の水色は深みのある瑠璃色、青磁色をしている。
私がまだ中学生の頃学校にはプールがなかったため、水泳部の夏の合宿をこの河原でして、川向うの岩と岩の間を上り下りの練習場にしていたことがあった。その後五條高校のプールで、高校生の練習のない時プールを借りて、練習した3年間だったことを、この川べりに立つと思い出す。