周りの山の様子を見ていると、終日雪が降り続いているようだ。この辺りは小雨が降ったり止んだりしながら、屋根や庭、道路の雪を少しずつ融かしていく。上の農免道路には雪がなさそうなので、家からそこまで7~8mの所の雪を箒ではいた。道路に出る間際が上り坂になっているので、そこでスムーズに登れないと、滑って何かにぶつかる心配があったから頑張った。水を含んだ雪は重くて竹箒ではくのは大変な労力だった。
道路に出られるようになったのは午後からだった。それでも枝道には降ったままの雪の状態が残っているので、用心しながら大きい道路を選んで、買い物を済ませてから、栄山寺へ行った。
境内のロウバイが可愛く咲いている。
受け付けで入山料を払った時、今朝からも何人か見えていましたとのことで、やはり雪の八角円堂(国宝)を観に来る人がいるのだ。境内の雪道を、来観者が歩きやすいように、雪除けをしてくれてあったので、足もとを気にすることなく歩くことができた。その心遣いがありがたい。
大日堂の鬼瓦が、まるで綿布団を被ったように、雪を背負っているのが面白い。朝からの雨で、屋根の雪もかなり解けてしまって、軒に近づくと瓦から滑り落ちる雪にあたりそう。
この正面が山門だけれど、いつも閉まっていて、参拝者は駐車場の横の受付を通ってくることになっている。
山門の真正面になるところが本堂薬師堂である。ご本尊は薬師如来坐像(重要文化財)で、その本尊を守護する木造十二神将(重要文化財)がいらっしゃる。
本堂の前の石灯籠(重要文化財)には、弘安7年(1284年)の銘がある。243cmの高さで、当初の形をよく残しているそうで、「栄山寺形」といわれる。
国宝八角円堂は藤原仲麻呂が父母追善供養のために建立(天平宝字年間)。法隆寺の夢殿、興福寺の北円堂と同じ形の建造物である。
私が今日ここに来た目当ては、雪に中の八角円堂を見たかったからである。本当は降りしきる昨日のような日に観たかったのだが、車のタイヤが冬装備でないから、残念ながら、道路の雪解けを待って、今日の午後になってしまった。
5つの方向から奈良時代の美しい建物を、心置きなく眺めた。

受付の前に雪解けの雫を宿した真っ赤な南天が目に入った。
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