落葉松の林が大好きだ。すくっと空に伸び若葉色の新芽に着替えていく今頃の落葉松は特に好きだ。上の画像の手前の方には赤松も入っているが、後ろにある落葉松の柔らかい様子はまさに早春の風情である。

多感な少女時代に、北原白秋の「落葉松」の詩に惹かれて、暗唱するのが好きだったのを、落葉松林を見るたびに思い出す。1から8番までの詩だが、韻律と情景がマッチして何度も朗読しているうちに憶えてしまったものだ。


からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。


世の中よ、あはれなりけり。
常なれどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。 

     

文学的な世界から、突然食欲という現実へ。これも私の大好きなお蕎麦である。お品書きは忘れてしまったが、寒かったのでとにかく温かい蕎麦を注文した。汁が見た目には辛そうだが、味加減が丁度よく、他の人も「美味しいね。」と言いながら汁の最後まで平らげた。セットになっていたのは花豆おこわのおにぎりで、これもとても美味しかった。

ここのお蕎麦が美味しかったので、迷うことなく家へのお土産はここでゲットした。1日目だったが、バスが運んでくれるので、先に買って置いた方が気が楽というものだ。ちなみに息子は蕎麦が大好きで、出かける前からの注文だった。 

  

「名残の桜」とか「最後の桜」とか、大和の桜が足早に散って、残るのは牡丹桜くらいになり山桜も八重桜も葉桜になろうとしている時、季節を巻き戻しながら咲き始めた桜に出会えることは、信州の地での心踊るひと時となった。

 

   

高く澄んだ青空と、落葉松の芽吹きと淡いピンクの桜は、行く先々で目に飛び込んでくる嬉しい光景だ。

 

  

満開の桜は、まだ一片の花びらも落としていない。

 

写真を撮った場所を記録してなかったので、これは何処だったのかしらと思いながらUPしている。「憩いの広場」ご自由に散策くださいのメッセージに白樺林の中に足を入れた。木曽駒高原の別荘地の中のようだった。