ホテイアオイがびっしりと植栽している、一画に、そこだけ空間のようになって水だけ張ってある一枚の田圃があります。
これは毎年ここにだけは植えてありません。
ここは、自然の画く画布なのです。
見る場所によってその日の天候によって、画かれる対象が違っていて面白い空間だと思います。

東塔の跡の樹木と空の雲を映しこんでいます。

この空間を残してくれた一番の目的は、畝傍山を中心に、朝日、夕日がここに映りこむことを想像して残された空間だと思います。
この日は、風があってどうしても畝傍山が形を成すことができなくて、諦めました。
漣が邪魔にならないようにと、位置を変えますと、畝傍山が半分になってしまいました。
あんまり暑いのでじっくり風を待つことはできません。
いつか出直したいアングルです。


この日の夕方から夜にかけて、県北部の方は警報の出るような雷雨になりました。
綺麗な白い雲が恐ろしい積乱雲に育っていったのでしょうね。
この雲も、水を張った空間に白いままの姿を映していました。
私的に名づけますと、「大きな姿見」をここに造ってくれた粋な計らいだと思っています。

      
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ホテイアオイの東には、まだ美しい蓮の花を咲かせている蓮池があります。
1日花のホテイアオイと、咲いては蕾みまた翌日の花を咲かせる、対照的な咲き方の花同士のコラボレーション。

コラージュした6つの花は、ほら・あなたを見つめています。
あなたに笑いかけています。
たった1日を精一杯に生きている証を、私はここに残しておきましょう。