寒牡丹以来の石光寺です。
緑の稲は田を渡る風に揺れて、よく見ますと白い稲の花の咲きだしが見られます。

境内から盛り上がるような赤い花の咲いた木が迎えてくれました。
誰も居ない駐車場に車を停めますと、いい木陰になってこの大きな木を独り占めしているような贅沢な気分になります。

百日紅(さるすべり)は、約100日間、ピンクの花を咲かせるのが、名前の由来で 約3ヶ月間、夏から秋まで咲き続けるように見えますが、実際には、一度咲いた枝先から再度芽が出てきて花をつけるため、咲き続けているように見えるのだそうです。花はしわしわの形で、白い花、薄いピンクの花もあります。


「猿滑」とも書きます。
”幹がスベスベで、猿も登れない”ところからですが、暑い夏をものともせずに咲き続ける、元気印の花から命名された「百日紅」がぴったりだと思います。




百日紅を詠んだ俳句が四首みつかりました。

 「百日紅 ややちりがての 小野寺」 与謝蕪村

「さるすべり 寺中おほかた 見えにけり」 炭太祇(たんたいぎ)

「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」 加賀千代女

「炎天の 地上花あり 百日紅」 高浜虚子

加賀千代女 高浜虚子の句が好きです。



この大きな百日紅の木は、いったい何年くらいの木なのだろうと、HPで調べてみましても、年は書かれていなくて「ここのさるすべりはずっと昔からあります。大きくなりすぎて、今は下からつっかえ棒で支えています。」というように表記されています。
ずっと昔から育ち花を咲かせ続けている、証のような幹を、せり出した築地塀の外から見ました。
こうして画像で見ますと、根元は塀の外側のように見えますが、境内なら塀を乗り越えて、下に向けて伸びているのです。
夏の暑い間、100日間も花を咲かせ続ける、この木のエネルギーを、夕刻の當麻の里で、貰って帰りました。