
万葉植物園を万葉歌のプレートを読みながら、咲いてない花はその花の咲く時期の姿を思ったり、こんな普通の花に万葉人は感動し恋歌や挽歌を詠んだのだと、その頃の人の感受性を羨ましく思ったりしながら散策するのが、学生の頃から好きなのが今に続いている。
そんな私に、高齢のおじさん(おじいちゃん)が、「万葉歌を読みながら歩いていると、一日じゆう居たい気がしますね。」と後ろから声がした。
そこがこの臥龍のイチイガシのある池のところに来た時だった。
その人はカメラも持たないで花そのもの、歌そのものを本当に楽しんでいらっしゃるようだった。



池を1回りすると、何処から見ても、このイチイガシの枝が池を被って細い枝先までもが池の上に伸びている。
池に張り出した浮舞台の赤い欄干が、新緑に映えて雅な色合いといえる。
もともとこのように、伏せた形で育ったのではなく、空に向かって高く伸びていたのが、台風で倒れても尚命を繋いできてまるで龍が、地に這うような姿を今に見せていると下の説明板にある。
奈良市の天然記念物に指定されている。

