酷暑、 猛暑続きの夏の日々をじっと耐えて
何度かのゲリラ豪雨に襲われながら、仲間たちに遅れること1ヶ月
ようやく花開く時が近づきつつある
水面に顔を出して眺めた時
仲間たちの顔は みんな蜂の巣のようになっていた




「朝になって開き
夕方になると扉を閉め
こんな日の繰り返しを
何度やってきたことでしょう
蜂や、蝶や、沢山の虫たちをお客様に迎えて
蜜のご馳走を上げてきたの」

1番近くのお友達が
そう語ってくれた

そして




「私もあの花びらのようにのように
もうすぐ ばらばらになって落ちていくの

この落ちた花びらは 
幸せよね
大きな固い葉っぱの上に
しっかりと受け止められたから
ほら まだ綺麗な色のままで」




蕾のわたしの周りの
坊主頭の蜂の巣の中に
一つ 一つ入っている次の命を
しっかりと見つめることが出来た

今話していた 近くのお友達の
花の中にも・・・

これから 蕾の私が 
命を繋ぐ営みを終えて
みんなの後を 追っていく

遅れても きっと




元薬師寺のホテイアオイの花の群れの、東の端にある蓮池の傍で、咲き残った花と一つの蕾と、種を蓄えた蜂の巣のような、花跡を撮りながら、蕾のつぶやきを聴いたのは、耳でなく目だった。

 国分寺~善楽寺