竜神スカイラインを高野山方面に引き返す途中、くる時に見ていた「野迫川村」へという標識が2~3箇所あったように思って、気をつけていたが、最初は通り過ぎてから気が付いた。
何しろ、カーブの多い山岳道路で、標識だけが頼りでほかに目印となるものがない。
次こそ見過ごさないように気をつけて「野迫川村へ」という標識を右折して山を下った。
野迫川村のどの辺りに出るのか全く見当が付かなかったが、この村には3度来ているので、集落にさえ入れば村の中は分かるという大雑把なドライブだった。
人にも車にも全く出会わない道路に不安を覚えた頃、真っ赤な紅葉が谷川にかかるように枝を伸ばしているところに出た。




橋の傍らに駐車した。
近くに何軒かの家があったが、人影はない。
その辺りを歩いていると、この説明板を見つけた。
高野山から、熊野三山への最短距離で、しかも一番険しい大きな峠越えが三つあるという「小辺路」の通過点の一点が、この野迫川村のこの地であることを知った。

小辺路は高野熊野街道とも呼ばれ、野迫川村を北西から南東に貫いているのを帰ってからの検索で確かめた。

橋を渡った右手の細い登り路の石崖に「伯母子岳登リ口・ここからは車で通れません」と手書きの案内があったのを今思い出している。
確か、「大股」地区であったように記憶しているが、私の記憶にはどうも自信が無い。
写真にとって置けばよかった。



 
川に沿って村の道を走っていると、カーブをした車の前方に突然三頭の馬が目の前を歩いているのに出会った。
子馬なのか、こういう小さい種類なのかわからないが、狭い道幅なのでぶつからないかと、胸がドキドキした。
一瞬停車。
最徐行しながらカメラを慌てて取り出した。
馬は賢い。
慣れているのか、車にぶつからないように二頭が山側によってくれた。
遅れてきた馬が山側に寄るまで少し待った。
草を食べるのを止めて、やはり端っこに避けた。
そろりそろりと、馬の横を通り過ぎほっとした。

先ほど、野迫川村に親戚のある友人に電話で尋ねたら、馬の飼い主は、他から来た人で、ここに土地を借りて飼っているらしいとのことだった。
よく交通事故にあわないものだと思う。

いつか、北海道をドライブした時に、広い道路を一頭の牛が悠々と歩いていたのに遭遇したが、まさかこんな山奥で、放し飼いの馬と出会うなんて、めったにない経験だった。

江尻~府中