全く知らない人ばかりだが、お互い挨拶を交わすのが常で、これは気持ちがいい。
犬と一緒の人もかなりいる。
大きい犬だと少し怖くて引けてしまう。
そんな中で、トイ プードルのりりーちゃんと顔見知りになった。
彼女は3歳。
おからが大好きで、獣医さんの勧めでおからを食べさせるようになってからすこぶる元気になったと、飼い主のpapaさんが話しておられた。

「リリーちゃん」
呼びかけたら、立ち止まってじっと見つめるこの眼が、なんともいえない可愛さだ。
トリムコースの途中で出会った。

コース600m辺りにある芝生の広場が、リリーちゃんの遊び場だ。
papaさんに、ボールのおねだりをする。
袋から取り出したボールは、抑えるとキュッキュッと音が出る。

papaさんの投げたボールは遠投だ。
リリーちゃんは、すかさずボールに向かって疾走する。

ボールに追いついたリリーちゃんは、口の中でキュッキュッと音を鳴らしながら、まっしぐらにこちらの戻ってくる。
その必死の顔を見ているとまたまた可愛い。

カメラを持って見つめている私に、「おばちゃん投げて」
と言うように、咥えたボールをpapaさんでなく私に持ってきた。
リリーちゃんに気に入られたのが嬉しくて、ボールを手に思いっきり投げたつもりが、力量不足5~6mしか飛ばない。
それでも彼女は、拾っては口に咥え、私に持ってくる。

papaさんが、気の毒に思ったらしく
「リリー!おすわり!」
とタイミングのいい時に声をかけると、papaさんの方に向かってすぐにお座りをして休憩に入った。

まだ1周目の途中だったので、リーリーちゃんに見送られて、またコースに戻った。
スタート地点の時計を見ると、1周の時間より5分だけ多くかかっている。
リリーちゃんとの遊びで寄り道したのがたった5分だったのか、でも可愛かったよね。
遊んでもらったのは私だった。
