葛城市染野にある、関西花の寺二十番札所石光寺 染寺は二上山を背にした静かなたたずまいの中にある。

季節ごとに美しい花を境内に咲かせるが、この時期に咲く寒牡丹でもっとも有名なお寺である。

昨日の午前中、いいお天気なので、急に思い立って、出逢いたい花たちのもとに車を走らせた。


糸懸桜と染めの井に立つ中将姫の塑像



冬に花を咲かせる牡丹には、二つの種類がある。
これは、昨年石光寺で教わったのだが、今年はこの二種類についての説明文が掲げられていた。

一つは「冬牡丹」でありもう一つは「寒牡丹」である。

冬牡丹は、温度管理を人工的にしながら、本来は咲く時期でないのを、無理やりに咲く時期の条件にもって行く育て方をするそうだ。
人のニーズに合わせて、咲かせているのが冬牡丹といえる。

したがって、花も、本来咲く時期のように大きいし、第一葉っぱが沢山付いて牡丹の季節の花と同じ姿をしている。

そのように育てられたのを地植えにして、「寒かろう」と霜よけ、寒さよけの藁菰も着せてもらって、冬の最中に美しく咲いて見せてくれているのだ。





藁菰もを被った寒牡丹はさながら、雪ん子のよう



ここ石光寺のは「寒牡丹」である。
自然のままに、二上山から吹き降ろす冷たい風に、幾星霜、古いのは何百年もの古い株があるという。
葉は殆どあるかなしのが多い。
寒さ対策を寒牡丹自身が行っているからである。
花を咲かせるために一生懸命寒牡丹自身が努力する、その健気さが、いじらしく思える。
そして冬を迎えた今、自分の咲く時期を知って花開く。

その花が、雪や、霜の寒さに耐えられるように、藁菰の頭巾を被せてもらっている。
まだまだ、花芽が付いているので、順次咲いて花の少ない季節を楽しませてくれよう。



昨日、カメラに貰った花たちは、境内を歩いた順に、掲載の意図もなく、
二つのGIFアニメにわけてUPした。
一度に入らなかったので、ただ無造作に分けている。

「寒牡丹」の可愛さ、いじらしさに、今年も会うことが出来た昨日だった。

「冬牡丹」と「寒牡丹」を同じようには決して見ない。

石光寺では、春には、その時期に咲く牡丹が今境内の花壇で、自ずからの準備をしているらしいのも見かけることが出来る。