快晴の冬のある日、吉野郡川上村を訪ねた。
私の住む町を流れる吉野川の源流になる村である。





杉、檜の常緑樹の深い緑に混じって、落葉した裸木の木肌の色合いが、柔わらかく山々を覆っている。
紅葉の頃は、どんなにか華やかな山であったかとベージュ色に、秋の紅葉を重ねて想像する。



大きなダムが出来てから、この川の水量は少ない。
それでも、川底の小石がそのまま流れの表面から見えて、清らかな流れであることが分かる。
子供の頃の吉野川は、少々深いところでも、潜れば、小石がきちんと見えたものである。
美しい自然を取り戻すのは汚してきた年月をもってしても届かない。