街角スケッチまだ秋の終わりの光景が見られた歩道だった。植え込みの中から伸びた銀杏の太い幹を見上げると枝先にちらちら黄色い葉っぱをつけている。緑の低木の植え込みの上に、黄色い毛布を被せたような落ち葉の厚みが遅い季節の進みを見るようである。高層ビルの、最上階からすぐ傍に何度か見た、赤い観覧車が、街中を歩いていてふと目に入った。別な場所から見る観覧車が、ビルからかくれんぼをしてちょっと顔を覗かせた子供のような、可愛い感じがする。空中庭園に冬の夕陽が映える。一日の最後の温かみを受けた部分が夕陽の色を載せている。やがて華やかな夜の明かりに覆われるだろうが、変身前の今が輝いている。