
ここもすでにクリスマスムードの飾り付けをしてあり、なんとなく華やいだ雰囲気である。
この夜のテーブルの上で目に留まったのが「吉野川」という銘柄の日本酒である。
お酒は全く駄目な私が、興味を持ったのは、そのラベルだ。
「吉野川」は、四国のではなく、地図の上では「紀ノ川」だが、奈良県を流れれいる区間は「吉野川」と呼ばれている。
ラベルを丹念に眺めた。
筏下りの絵がスケッチのタッチで描かれている。
菅笠を頭にした船頭さんが、竹の棹で木材を組んだ筏を操っている絵柄だ。
懐かしい。
子供の頃の川遊びの時にいつも目にした風景である。
描いた人はこの地で酒販売店を経営する、画家のH氏であることを、後で知った。
県内の蔵元に依頼して、醸造してもらっているH酒店の限定品だそうである。
ふるさとの川への拘りと、今は伝説のようになってしまった、吉野川の筏下りへの思いは、同世代を川べりの町村で育った者として、お酒の銘柄としていることに感動した。

またこのラベルにも興味を持った。
日本酒は全く駄目な私も、ワインなら少し頂くことが出来る。
しかし、車で来ていたので、見てるだけ、グラスに注がれたワインの綺麗な色を見つめていた。
「ヌーヴォー」は、毎年11月第3木曜日に解禁される特産品の新酒、ボジョレー・ヌーヴォー で知られ、この頃テレビでも盛んに放映されていたので、名前ぐらいは知っている。
ラベルに「ヴィラージュ・ヌーヴォー」と書かれているので、写真を見ながら調べてみた。
ボジョレ・ヌーヴォーの上にはボジョレ地区の中で特にレベルの高い38の村で採れたブドウだけで造ったボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーという種類のワイン。
あぁ!残念。
せめて、利き酒程度の味わい方でもして置けばよかった。
この記事を書きながらの感想である。
しかし、「乗るなら飲むな」、31年間無事故無違反が、「ヴィラージュ・ヌーヴォー」の魅力で潰えたなんてことにならないとも限らない。
まぁ、好しとするか。
