





< |
さくっとした歯ざわりがとても良い。
芯の周りに透明感のある蜜があるのが、噛むほどにほんのりと甘さが口に広がる。
戦後、やっと日本に復興の兆しの明るさが見え出した頃、ラジオから流れた「りんごの唄」が、今も、歌詞を見なくても口を付いて出てくる。
覚えようと努力した記憶もない。
度々ラジオで何気なく聴いていた「りんごの唄」はいつの間にか、明るさの薄い暮らしの中の唯一の明るさ、とか元気となっていたのではないかと,この歌を「懐かしのメロディー」などのテレビ番組で見る度に思う。
子供の頃に耳にした歌と、当時の世の中や暮らしが断片的に浮かぶ。
終戦後であったが、先に希望や明るさの見えるような世の中であった。