鉄塔が、夕陽の冠をつけた。
    山に入る少し前のひと時、お別れのプレゼントを鉄塔の頭に、そっと被せた。
    その華やぎに鉄塔はややはにかんで、染めた頬が、ついでに周りの空まで染めてしまった。