MRIの当日、
母からすごい勢いで電話があった。
「検査が終わったけれど、
検査着から洋服に着替えようとしたら、
私の洋服が棚からなくなっていて、
動かされているのよ!
だから洋服も着替えることができず、
本当に失礼しちゃうわ!!」と。
??何それ。
母の今まで聞いたことのないような
勢いのある話し方に耳を疑った。
とにかくすごい怒り方だった。
人の洋服を誰かが動かすことなんてあるのかな、
と思いながら電話を切った。
次に、また怒って電話が来た。
「今、クリニック前に来ているけど、
MRI画像を持ってこいというから
ここに持ってきたのに、
入口が閉まっているのよ!」
え~~と、
「今日は水曜日だから休診日じゃないの?」
というと
「あら、でも、終わったら持って来いと
言われたのよ!」と凄い剣幕。
まるで、私がMRIをさせたから、
こんな余計なことをさせられているんだ、という
ところだろうか・・・すごい言い方に
驚いてしまった。
全てがこんな感じで、私には敵対心のある
電話しか来ない。電話を取ると文句ばかり。
おかしい、母。絶対におかしい。
さて、後日
そのクリニックの担当医から呼ばれ
私が診断結果を聞きに行くと、
意に反して、その画像は年齢相応の脳の委縮率だった。
問題ないということである。
問題ないのか??どう見ても問題があると思う。
いったいどうしてあんなに様子がおかしいのだろうか。
最近の母の物忘れ、特にすぐ興奮したり、電話をしてきたり、などを言うと、
もしかしたら、躁うつ病かもしれないな・・・と担当医。
でもこの担当者は内科医。
そして、別の心療内科を紹介してくれた。
父は大腸がんステージⅣで入院中、
母が躁鬱???
これは困った。
これから悪くなっていく父、
躁鬱の母、どうしたらいいんだろう!
私たち娘はみんな既婚。そして東京近郊に在住である。
手術や、こういうことの度に長女だから、
身元引受人だから、と呼び出される私としては、
仕事どころではないのだ。
仕事はやめなくちゃいけないだろうか。
その頃、夫は海外赴任中。子供は就活中のと
高校生。家を空けて介護は無理です。
そして、検査の結果を聞いてやはり
妹たち二人は、
母の様子は普通だと言うのでした。
今になるとわかる。
画像はあてにならないことが。
でも、まだ普通でいてほしいと言う気持ちが
大きくて、認知症とは思いたくなかった。
私がやらなければ誰もやらない…
すごく暗い気持ちになった。
私はその足で、地域包括センターのある
市役所へと向かう。