長らく更新が途絶えていましたが、人生初の50上をゲットしたので、自慢がてらアップします!

 

2024年6月9日

*4:30

起床。水位・天気を確認し、向かうダムを決定。どのダムも減水期で狙いが定まらず、今回は「釣れそう」ではなく「釣りたい」ダムに向かうことにした。この時点で、心の中にいくらかポイントの候補を絞る。

 

*5:00

出発。125ccスクターで2時間以上を要す。その間、高山ダムや一庫ダム等、巨ベラのデータが多いダムで過去に釣れたポイントの特徴を想像し、今回のダムでのヘラの行動パターンを予想する。

 

*7:00

到着し、湖面を観察する。減水中のためか、やはり上流から下流までほとんどモジリはない。そのため、運転中にシュミレーションした条件に見合うポイントを決定する。しかし、ポイントの降り口は見つからない。それもそのはず、このダムにヘラ師はほぼゼロで、しかも降りようとしたところは急斜面かつ動物の気配ムンムン。とても人が踏み入るような所ない。しかし、私の父(ゆうげき)が昔この場所を降りた写真が残っており、どこからかは降りられると信じて根気強く降り口を探す。

 

*7:30

滴る雨の中、深く生い茂る笹を掻き分けるとついに獣道を発見。30分ほどノコギリ一本で笹と倒木を刈り進めると、ようやく肩幅程度の道が貫通し、野生動物になった気持ちで道具を運び降ろした。道具を下ろした頃には8時過ぎ。いささか出遅れた感があり、急いで準備する。

 

*8:30

ようやく釣りを開始。流れ込む伏流水が湧き出る地点から線状に気泡が出ており、この付近だけ僅かながらモジリが出る。この位置に合わせてタックルを決定した。

・竿 月光剛19尺

・タナ 1本弱の宙でスタート。状況を見て深くする。水深は床が取れず推定6本以上。

・道糸4号、ハリス2号(25cm-45cm)

・針 ゴスケ18号

・浮き 自作1.8mmソリッドトップ

・エサ マッシュ:グルバラ:水=6:1:6

 

*10:30

少し休憩がてらポイント周辺を散歩していると、浮きの下流10m付近でモジリが出る。期待は高まるが、反転流が生じているためエサの流れる方向は上流方向で、エサに反応しているわけではなさそう。

 

*12:20

ここまでタナ1本から4本を探ったが反応はウグイとブルーギルのみで、最も釣れる可能性が高そうな透明度+30cmである馴染みの2本で固定していた。ここ20分ほど、サワリはない。

 

突如、タバコ1本分落とす。空振り。次の一投、またもタバコ1本落とす。空振り。ジャミではないかと若干の疑念を抱きつつ、さらに一投。6節ある浮きがゆっくり馴染み、エサ落ちである5節目を過ぎ、4節残すところで止まる。数秒留まる。ドン!1節残して、またもタバコ1本分落とす。合わせる。掛かる。ほとんど動かない。ゆっくりとその大きな魚体が近づいてくる。ほとんど引かない。岸から5m付近まで来てようやく沖に引くがすぐに止まり、タモに近づく。明らかに大きな口に興奮を押し殺して、冷静にタモ入れした。

 

タモを手繰り寄せると、大きな魚体に体高も高く、鱗も艶やかで美しい。このタイプの魚は意外にも寸が伸びないので、48はありそうだな!と心弾ませてスケールに当てると、なぜか50を悠に超えている。口止め板を見ると、たしかに口は付いている。再度メモリを見るが、やはり50を超えている。脳裏に電撃が走り、全身が硬直する。1分ほど思考が停止し、手足の震えを感じる。とりあえず水を汲み、タオルとスマホ、スケールを手に急斜面をよじ登る。平らな地面を作り、正確に計測するとなんと52.5cm。あまりのサイズにまたも絶句する。単独釣行のため手持ち写真に困ったが、手近な木に目を向けるとちょうど木がえぐれてスマホを立てかけるのに適している。幾度か調節して、満足のいく写真を撮ることができた。

 

 

 

タモから放つとしばしユラユラとしていたが、やがてダム湖の深くに潜っていった。父を含む釣り仲間に電話で報告し、多大なる祝福を受けた。この後釣りを再開したが、実感が伴ってくるにつれてニヤケが止まらず、ようやく落ち着いたのは15時ごろだった。

 

*16:40

525を釣って以降モジリはなく、サワリもまたジャミに戻っていた。ある時、浮きがフワフワと、明らかにジャミではないサワリが出る。ゆっくりと上下する浮きに、なかなかアタリは出ない。タナを上下し、エサを柔らかくし、ハリスを20cm長くしたものの、やはりアタリは出ない。仕方なくエサを粘らせる。粘りでエサが重くなったのか、浮きが2節残して止まる。1秒後、浮きが消し込む。竿は大きくしなり、腕に重さが伝わる。魚はグングン沖に走り、沖で水面を叩いた瞬間、竿が空を切った。痛恨のバラシであった。

 

*19:30

ナイターに入るとモジリもサワリもなくなり、釣りを終了した。荷物を片付け、全身の疲労を振り払い帰路に就いた。