桃の節句の前の先月、
猿若祭二月大歌舞伎、
中村勘九郎さんの2人のお子さん
勘太郎さんと長三郎さんの初舞台、
「門出二人桃太郎」を拝見しました。
今回限りの祝い幕、
パッチワーク風に染めつけてあり、
ほのぼのとした仕上がりの中に、
贅沢な職人技が伝わります。
しっかりと見得を切る勘太郎さん、
その後を懸命についていく長三郎さん、
2人ともあまりに可愛らしくて、
日常の様子もちょっと存じ上げているだけに、
涙が出そうでした
私は楽日に拝見できたのですが、
初日も観ていた友人曰く、
長三郎さん、
この1ヶ月でぐんと成長していたんですって
勘太郎さんはお兄さんらしい
リーダーシップを発揮していましたし、
本当に幸せな気持ちになりました
古文で、
幼い子はただそれだけで可愛らしく…
といった内容の
歌舞伎役者の年齢別の論評を読んだことなど
思い出したりして。
一緒に観ていた友人が、
イヤホンガイドでは、
勘九郎さん、七之助さんの解説とともに、
2人が自由に喋っていたと
後から教えてくれました。
私も聴きたかった…
市川染五郎さんのユーモアあふれる犬彦、
尾上松緑さんの力強い猿彦、
尾上菊之助さんの美しい雉彦、
など、見応え満点でした
さて、中村屋といえば、
今年ご縁のある名古屋での、
6月の平成中村座も楽しみです