京都へ立ち寄った目的のひとつは、
吉岡徳仁さんのガラスの茶室を見に行くこと。
ところが、その道中がすごかった。

目指すは、将軍塚青龍殿(しょうれいでん)。
土日祝日はバスがありますが、
桜や紅葉シーズン以外の平日は、最寄の蹴上駅から徒歩30分の山の上…。
お寺のHPでも「山道ですので」と車移動を薦めています。

が、登る行程も含めてこその景色の素晴らしさではないかと、
将軍塚という名前に触発され、
「30分だし、昔の人と同じように歩いていこう!」
と思い立ちました。

しかし、すぐに誤算に見舞われます。

誤算その1。
「山道」は車のための舗装された道路。
歩きやすいけど、森林浴を妄想していただけに、照り返しが…
日差しが眩しくて外せないサングラスが、汗でずりおちる。

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誤算その2。
Googleマップによると、ほとんど車と同じルートなのですが、
1カ所だけショートカットできる所がある。
勇んで足を踏み入れたそこは…獣道風。

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足で草をかき分けるように慎重に進みながら、
遠回りでも舗装路の方が早かったかも…と頭の中で独り言。

それにしても、こんな道まで載ってるGoogleマップ、すごい(笑)

そして、
無事に舗装路に戻ったとき…

うぎゃー!

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一瞬、虫かと思って心臓が止まりそうになりましたが、
よく見ると植物の種子。
昔、原っぱで遊んだときにオナモミが付いたなぁと懐かしく。
ひとつ闇雲に引っ張ったら、ニットの糸がツツーっと…

うぎゃー!

この上ニットがボロボロになったら泣いちゃう~

しかし、よく見てみると…トゲはひとつだけ。
このトゲをニットから外すように摘めば、面白いように取れる。
こんな山中で、釣り針や中骨を抜いた、海での経験が生きるとは!
と密かに感動。
…というか、トゲがひとつだけの種子でよかった。
(調べてみると、イノコヅチという植物だそう)

もう1種類、枝豆の平たくて小さい版みたいなものもくっついていて、
こちらは、全面に生えた産毛みたいなものでくっつくタイプ。

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ゆっくり端から剥がしていけば、糸もほつれずに済みました。

これで、また甥っ子に自慢できることが増えたぞ。
と、いつもながら父親のような発想で、気分も爽快に(笑)

経験上、移動で楽をし過ぎると、
着いたときの有り難みや楽しみが半減してしまうことがあったため
あえての徒歩移動でしたが、正解だったかも♪

と言いつつ、週末なら間違いなく路線バスを選んでいたはず(笑)
つづく。(将軍塚青龍殿へ)