命は平等です。

救急医が言った。

TVで救命24時間的な密着番組でドクターが言った言葉だ。

救急車は断らない、みたいなそのドクター。

母の食事中チラっと見たのだが高齢の女性が目が痛いと言って運ばれてきた。

少し認知症があるようだが普通に話している。

ただ目が痛いだけか…重篤な病気が隠れてはいないか散々悩んで、結果重篤な症状は見つからず帰ってもらった。

なんて真摯なの!

こういうドクターは実際にはいないんだよね。

うちの母は何度か救急車のお世話になっている。

あのころ出歩いて転倒するということが何度かあった時期がある。

私の仕事中路上で転倒して救急搬送された母、頭のMRIだけ撮ってタクシーで帰って来ていた。

フツーに歩いていて足に打撲の様な跡もなかった。

翌日私が仕事から帰ると母は玄関に座っていて立ち上がれなくなっていた。

痛い、痛いと元気なく言う母。

救急車を呼んだら「きっと骨折してるね」と言われた。

「昨日転倒して救急搬送されて帰されたんですけど!」私が救急隊の人に言うと「痛いって言わないと診ませんよ」と言う。

コチラは迷惑を被っていると言わんばかりだ。

じっと痛みをこらえておとなしくしている母をみて涙が止まらなかった。

ごめんね、転んだ母が悪いんだよ!危ないのに出歩かせた私が悪いんだよ!

救急車の中でそう言って泣き叫びそうになった。

結局母は骨折していて2ヶ月の入院となり、認知症の診断も受けた。

あの時の母の悲しそうな顔が忘れられない。

ダメダメな私…しっかりしなくちゃ…

江口洋介はいないんだから。